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「Unlearn」を子供から教えてもらった話〜part.2~

UX(ユーザー体験)について学んでいるXデザイン学校で「オトナの学びには“Unlearnが大切だ」というようなお話をしていただきました。

Unlearn:新鮮な気持ちで、身についたことをリセットする

大人になり知識が増えると、頭でっかちになってUnlearnの姿勢で物事に取り組むことが難しくなってくるんですよね。

そういうとき、子供をみていると“Unlearnの姿勢”について学ぶことが多く、新たな発見に繋がっています。

彫刻の森・ネットの森で起きる「子供たちの発達」

先日、箱根彫刻の森にいったとき、3歳の長女に懇願され「ネットの森」という遊び場に行きました。

こんな感じで何層ものカラフルなネットが張り巡らされた子供の遊び場エリアです。

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重なったネットにあいている「穴」を上へ上へと登っていくと、最上部がひらけたエリアになっていて、飛んだり跳ねたり滑ったりして遊べるようになっています。

このネットの森で、私は子供の“2つの発達”に気がつきました。

「上へ登るとなにかある、挑戦してみよう」という発達

ひとつめは、上へ登るためのプロセスを探す力です。

3歳の娘には「ネットの穴を上にあがっていくといいよ〜」ということを説明したのですが、よくわかっていない様子。

使い方もよくかわらないからか、最初は最下層のネットに揺られていた娘。

しばらくすると他の子の遊び方から学んだのか、ひとつ上の層のネットに登ることに成功しました。

「この穴を潜るとひとつ上に登れるようだ」

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それがわかったからか『まずはひとつあがってみる、状況を確かめる。そして次にもうひとつ上がってみる……』と、ひとつひとつの工程を重ねながら、最後には最上部にまで登ってしまったのです

「あれ、これ降りれるのかな?」と心配していたのですが、降りるときもやはり同じプロセスで、あっという間にやり方を覚えてしまいました。

体験を通じて発達していく。そして学習する。

知識から学ばず、自らの体験の積み重ねから「どうすればいいか?」を学んでいっています。

子供ってすごい。

「どうやったら自分の目的を達成できるか」という発達

最上部まで登れるようになった娘をさらに観察すると“登ろうとする娘”の上のネットの穴から“降りてきた子供”の足が伸びてきて、娘の頭に激突しました。

少し心配になって近くで大丈夫か声をかけようとしたら、その出来事をきっかけに“降りてきた子供”は足を引っ込め、娘は少し考えたあとネットの層を横に移動しました。

娘が横に移動したのを確認したかてから、“降りてきた子供”の足が再び下に伸び、するするっと下に降りていってしまいました。

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これ、みていて「すごいな」と思いました。

大人だと常識にとらわれて「そこにいるのが悪いんだ!」「足を伸ばしてきた方が悪いんだ!」みたいな発想になりがちじゃないですか?

でも子供ってそうじゃなくて失敗しても即座に切り替えられるんです。

足を伸ばしてきた子は、娘が移動するのを確認し、娘はその子が降りられるように横に移動するという行動にでました。

しかも、もしぶつかってしまってもお互い怪我をしないように注意しているような雰囲気も感じました。

「どうやったら自分の目的を達成できるか」「どうやったら次は安全に遊べるか」ということにシンプルに着目できる力だなぁと思います。

前提にとらわれず、目標達成のためにシンプルに考える。

「なにが悪い・なにが良い」という基準を一旦外して、お互いにうまくやっていく子供同士の世界って、ほんとすごい!と感じました。

子供というのは学習ではなく発達している

随分前にお話を伺ったので仔細は忘れてしまっていますが、たしかXデザイン学校に通い始めるときの説明会で「子供というのは学習ではなく発達しているよ」というお話をしてもらっていました。

メモを引っ張り出してみます。

●子供に絵を教える親は画家にしたいのか?
・集中力やくじけない姿勢を身につけるため(発達)
・子供は学習せずに、発達する!
●学びの目標は?
・学習ではなく発達だ
・日々の成長のなかで発達していく
・意識改革は問題の解決ではなく、問題の発見につながる

子供の世界はすごくシンプルで、前提にとらわれず「いったん取り組んでみよう」というパワーが、大人よりもっともっと強い気がします。

「学習しているから、それをその通りにやる」

「それには意味がないと思うから、やらない」

……ではなく、次々に発想を変えて取り組んでいける力があります。

▼こちらの記事でも書いたのですが、知識がついてしまうと「やりたくないな」と思ってしまうときも、最近は取り組んでみたりします。

子育てしていると「時間がないな」とか「もっとあれこれやりたいな」と思ったりもします。

でも実は「子供からいい影響を与えてもらって、自分も発達している」と思うと、けっこう素敵じゃないですか?

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