No.129 怒るのは悲しいから

こんなに怒ったのは、ここ2、3年で一番だと思う。

誰かに対してイライラするということが、昔に比べて本当に少なくなったので、久しぶりの感情だわ、と冷静な自分もいた。

理由は母親との会話。最初はとにかく怒りをぶつけたけれど、面と向かってではなかったのもあって、100%自分の気持ちを伝えることはできなかった。

夜布団に入ってからもずーっともやもやして、イライラして、その日はなかなか寝付けなかった。

そこから1週間、ちょっと考えてみることにした。

今すぐにでも直接会いに行って、いろいろ言ってやりたい!という気持ちもあったけど、自分がどんな感情なのか、なんでそういう感情なのかを、先に知る必要があると思ったから、そこは我慢して。

自分でもなんでこんなに怒っているのかわからないくらい、イライラが続いて、私がおかしいんだろうか、とか、こんな歳になってそんなことで怒るなんて、と思っていたけれど、その出来事はあくまできっかけであって、そのこと自体に怒っているのではなかった。

いいなぁ、ずるい。そう言った私に、母が、でもあのときあなたが~だったから、でも結局~だったから。とまるで私が悪かったみたいに、私を責めるように言った言葉が許せなかった。

怒るのは悲しいから。

そっか、そうだよね。そう思うよね。って私がそう思ってることを、受け止めてほしかっただけなのに。

誰かを羨ましいと思うこと、あの人ずるいって思うことって、そんなにダメなこと?

昔、恥ずかしいと思ってるの?って怒られたことを思い出した。何かを恥ずかしいと思うことって、人としてとっても自然なことだと思う。

外からみて、どんなに醜い感情であっても、汚い感情であっても、その感情を感じる権利は誰にでもあると思う。誰かから、良い悪いの判断をされることでも、全くない。

後日、直接話をしに行った。こんな歳になってまで、母親にそんなことを求めてるのか、という気持ちにもなったし、伝えるべきかも悩んだけれど、このことは、私の中に留めて置けないものだった。

ただ、私の気持ちを、私が今そう感じているということを認めてもらうこと。それは同情とか共感ではない。

私が母にしてもらいたかったことは、昔からこれだけだったような気がする。

新しい年が始まった。2024年はどんな年になるだろう。




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