「ニュース記事に素人の意見の羅列は必要?」報道が虚業化した日本

素人の意見って必要か?

このピエール瀧の薬物関連のニュースを読んでいて、こんな事を思った。

議論百出の「石野卓球」Twitterが再開、保釈のピエール瀧は何を想う
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190414-00559962-shincho-ent

この記事の中には、『彼のツイートを巡って、「ふざけている」「卓球らしい」「説明責任を果たすべき」「連帯責任など不要」といった議論がテレビやネットで噴出した。』という一文があり、これはおそらくTVのコメンテイターや、SNS(Twitterか?)上の意見をまとめたものだろう。

このように、近頃は事件が起きた際に、単なる素人のTwitterなどの発言を羅列し、「ネットではこういう意見が」とする手法が当たり前となっている。

だが、少し考えてみて欲しい。

ワイドショーのコメンテイターの意見ならば、責任の所在がTV局にもあるのでマシとしても、素人の意見をまとめるだけならば、Togetterでも見ておけば充分ではないか。
なぜ 「プロが提供する情報」 として、わざわざ素人の意見なぞ聞かされなければいけないのだろうか。

これは責任を素人に押し付ける、メディアの無責任さが根底にある。情報に責任が取れない、リスクを背負えないからこその手法であり、個人的には(プロとしては)禁じ手だと考えている。

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