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新入社員のあなたへ。「人生最大の失敗」も笑って話せる時がくるから大丈夫。

今日は4月1日。全国的に入社式ですね。今日から社会人になるフレッシュな皆さま。

失敗しても、大丈夫です。


絶対笑って話せるようになりますので、自信を持って生きてください。

今年私は、文筆家の奈星 丞持(なせ じょーじ)さんと共に、短編ノンフィクション小説を執筆します。

ちょっと常軌を逸脱した感のある私のバイオグラフィーを、とても面白がってくださった奇特なじょーじさんの胸をお借りして、素敵な小説ができたらいいなと思っています。

私が新卒で入社したのは、1993年(平成5年)。本来、前年の1992年(平成4年)に卒業して入社する予定だったが、

留年した。


(どうして?)
ー必修科目2単位足りなくて。

(なんで?)
ー最終試験を受けたけど、結果を待たず、卒業旅行という名の南米一人旅へ行ってしまった。

(いつ分かった?)
ーブエノスアイレスの電話局から友人のひろみちゃんに電話して、発覚。

(再現V)
ひろみちゃん:「あっちょ(私のニックネーム)、ヤバいで!帰っておいで!」
私:「来週帰るよ~」
ひろみちゃん:「明日、追試あるって、それ取らなヤバいって!!」

え?


わたし、今、ブエノスアイレス。


明日って?


地図を見ればお分かりかと思うが、ブエノスアイレスは、アルゼンチンの首都でちょうど日本の裏側にある。日本まで直行便はなく(当時)、フロリダかLA(ロスアンジェルス)で乗り換えないと帰れない。最短でも24時間。

無理。


ということで、留年しました。
卒業できなかった私は、当然、内定も取り消し。
たった2単位を取るために週に一度、90分だけ授業を受けに行くだけで、


学費まるまる1年分払わないといけない。


いやだー。もう辞める!って、駄々をこねてみたが、各方面から「絶対卒業した方がいい」と説得され、やむなくその方向で落ち着いた。

となると、まずやらなければならないことは、ご挨拶だ。

内定をいただいた会社へ、高級ウイスキーを持って、卒業できないことと心からの謝罪を伝えた。すると思いがけず、

「アルバイトで1年間働くというのは、いかがですか?」

当時の人事部長様より、このような恩情をかけていただき、週に一度の授業の時だけ休みをいただいて、それ以外は働けることとなった。

当然ながら、同期(のはずだった)たちがパリッとスーツを着て挑んだ入社式には出られなかったが、私はなぜか新しい職場で大歓迎されたのだ。

なぜ?
理由は、入社前に受けていた適性診断が、社内に共有されていたらしい。

笑い話として。


この適性診断というのは、いわゆる適材適所に配属するために、
営業向きか?
事務職向きか?
専門職向きか?
クセの強い上司の元でやっていける耐久性はあるか?
などなどを見極めるためにやる「性格診断テスト」のこと。「内向型」とか「外向型」とかざっくりとした枠に、みんなはめ込まれるのだが、私だけ、


開放的エンターテイナー


というカテゴリーだったらしい。
聞いたことあります?入社時の適性診断が、「開放的エンターテイナー」って。普通の事務職ですよ?芸能事務所じゃないですよ?

そのおかげか、すぐ打ち解けることができ、翌年無事大学を卒業して、正式入社となった。私には、同期が2つあるよねーと、超ポジティブシンキング全開で、失敗を笑い話にして、社内外で人気を博して行った。

結構な失敗だったけど、そんな私でも、今笑って生きてます。
失敗をしたその瞬間は、ヘコむし、キツイけど、時間が経つと、自分にしかない強烈なエピソードとなり、唯一無二の個性で、誰にも負けない強味になります。

だから、何があっても、大丈夫。

頑張れ、新入社員!

心からエールをおくります。

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