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異次元緩和と財政インフレ

西野智彦の『ドキュメント異次元緩和』と河野龍太郎の『グローバルインフレーションの深層』という本を読んだ。

ご存知の通りグローバルにインフレが起こっている。

日銀、アベノミクスは意図的にマイルドなインフレを起こすべく異次元緩和を10年も続いているわけで、インフレが起きているというのは悪い話ではない。

懸念は財政との関連である。

西野智彦の『ドキュメント異次元緩和』では、日銀が大量に国債を購入していく経緯を丹念に取材したものだ。財政ファイナンスではないと日銀は主張しているが、財政規律が緩んできていることもまた事実だ。

河野龍太郎の『グローバルインフレーションの深層』では、グローバルインフレが財政インフレであるという主張をしている。

日銀は国債発行残高の50%以上を書き入れており、実質財政ファイナンスみたいなものだが、減税の話はすれど財政規律については国民に理解されている感じはしない。

異次元緩和はまだ継続しており、異次元緩和について総括するにはまだ早いが、財政の観点で何か問題が出てこないか、悪性財政インフレにならないか心配されるところではある。

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