詩 『人類学を爆撃せよ』

僕は疲れた時に天国についたことがある。
天国に生息する鳥は地獄を知らない。
さえずりに似た会話が聴こえる。

モノトーンのシルエット。
爆撃の革命家ブラッド様は
旅の身代わりを空に噴き出す。
風情を感じ涙を流す聴衆。
殺人犯のマイホームより。

僕は楽しい時に地獄についたことがある。
地獄に生息する鬼は天国を知らない。
救われちゃったら務まらない。

モノトーンのシルエット。
昭和のみすぼらしいリゾートは
白髪の意味を空に喚き散らす。
願いを込めて涙を流すお前は
殺人犯のマイホームにいる。

「厳格な核実験は近い人に似ていて、
正しい政治をしっくりくるまで考えて、
サンゴ礁に沈んでいるナイフを使え。」
人類は進化して、海に沈んだ。
補聴器に詰め込んだ死体の表情がおかしい。
地球に埋め込んだ死体の向きがおかしい。
ごめんね、ごめんね。

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