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Twitterの「#生涯子供なし」という言葉に遭遇して、子供がいない私が思うこと。

Twitterのトレンドに、こんな言葉が上がっていた。

「#生涯子供なし」

うわっと思った。
「私のことだ」とも思った。

そして「子供がいない私たちのことを、批判している内容に違いない」と震えた。

でも検索してみたら、ちょっと違った。

元ネタは、日経新聞のこの記事だった。

生涯にわたり子を持たない人が増えている。経済協力開発機構(OECD)のデータベースで最新となる1970年に生まれた女性の50歳時点の無子率を比べると、日本は27%と先進国で最も高い。

(日本経済新聞より)

これを踏まえて「#生涯子供なし」がつけられた呟きの多くが「当然の結果」「こんな日本に生まれる子供がかわいそう」「私は昔から子供を産むつもりはない」「一人で生きる方が楽でいい」「今の収入では自分が生きるだけで精一杯」という意見だった。

正直、びっくりした。

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私は今47歳。
独身で子供もいない。
この年齢で子供がいないんだから「生涯子供なし」に入る。

でも別に昔から「私は子供を産まない」と決意していたわけじゃない。

結婚もしたかったから、めっちゃ婚活したし、もし結婚してたら子供も欲しかった。

婚活がうまくいかなかった時期、海外みたいに「独身のまま、里子を迎えることはできるのかな」と考えたし、精子提供について調べたこともあった。

それは私のためでもあり、両親に孫の顔を見せなければという責任感もあったのかもしれないけれど、とにかく「子供が欲しい」と思っていたし、子供がいる未来は当たり前だと思っていた。
(だって、名前も決めてたし←)


私の周りの「生涯子供なし」になっている女性たちを見ても、「子供を産まない」と決めていた子は一人もいない。

私みたいに、結婚したかったけど独身を貫いてしまった人とか、子供が欲しくて不妊治療したけどできなかった人とか、そんな人ばかりだ。


あ、そういえば一人だけ「こんな将来のない国で、子供を産みたいと思います?私は絶対産みません!」と言っていた子がいたっけ。
子供を持つことのリスクだったり、日本の先行きのなさを延々と話している子だった。

でも昨年だったか、SNSで「子供が産まれました^^」という写真が投稿されてて「なんでやねん」ってなった。なんでやねん。


それぐらい、私の周りでは「結婚して子供を持つこと」が当たり前だ。
そんなに都会じゃないからかもしれないし、もしかしたら恵まれた環境の子が多いのかもしれない。

だから、私のように子供がいないのは、正直とても肩身が狭い。
なんていうか、世間や人の道から外れてしまった感があるし、なんとなく「後ろめたさ」みたいなものを感じてしまっている。

「お子さんは?」「あ、いません。ごめんなさい」的な。

両親に対しても「孫を抱かせてあげられなくて申し訳ない」が強烈にあるから、家族でテレビ見ている時に「孫が…」って話題になると、猛烈に居心地が悪くなる。申し訳ない。


だから「子供産まないという選択肢も悪くない」と書かれた呟きをたくさん見て、「そうか。悪くないか」と思った。

それで、こんなツイートをした。

自分から進んで「子供を産まない」を選んだわけじゃないんだけど、結果的にそうなってしまった私。

別に罪悪感感じなくていいんだよ、悪い選択肢じゃなかったんだよって、少しだけ自分を許してあげられた気がする。

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ちなみに今後、2000年生まれの女性の「生涯子供なし率」は30%を超えてくるという研究結果が出ているという(最悪の場合は39%だそう)。

つまり今から30年後。
私は77歳。
どんな日本になっちゃうんだろうか。
長生きするのも、不安だわ。

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