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ライターの仕事は美容師に似ている(特に一般企業向けの場合は)

常々、ライターの仕事は美容師さんと似ていると思う。

美容師さんは全国津々浦々にいて地域に根づいている。それぞれ得意分野を持っていて、お客さんが美容師さんを選んでやってくる。その中で相性が合うお客さんが常連になって、技術に対する報酬を支払うだけでなく結果についても喜んでくれる。

ライターも同じく。出版やメディアの仕事ではなく、企業を相手にするライターであれば特にそう。

全国津々浦々にいて地域に根づいている。首都圏にいる私は九州の記事を書くのは難しいけれど、九州在住のライターは地域を知っていて地域のお客さんのニーズに合わせたアウトプットができる。

それぞれ得意分野を持っていて、お客さんがライターを選んでやってくる。美容関連が得意、食べ物系が得意、ビジネスネタが得意などライターそれぞれで特色があるので、お客さんは自分が求めている分野で書ける人のところへ依頼する。

仕事を一往復させてみて、相性が良ければ「次回もお願いしよう」と思うし、合わなければ「次は別の人を探そう」と思う。

仕事がしやすいライターには次回、次々回を頼んで継続する。文体ややり取りの方法が合っているので、以降もストレスが少ない状態で必要な成果物を得られ、納得した対価を支払う。

一回作った髪型を見て「次回もお願いしよう」と思ったり「次は別の店に行こう」と思うのと同じ。

この共通点に気づいてから、ライター仕事でつまずいたり嫌な気持ちにさせられたりしたとき「美容師さんと似たようなことをしているから、似たようなつまずきはあるし、似たような対処で解決するよな」と考えられるようになった。

相性が悪いと感じるお客さんはたぶん相手もそう思っているので、ピッタリくるライターを別の場所で探すのだろう。これは仕方のないこと。近くで誰かが開業したとしても得意分野はたぶん違うので棲み分けができる。文体やプロセスまでかぶってしまう「ライバル」は少ない、というか見つけるほうが大変。

むしろ施術できる人が増えたほうが「こんな仕事もあるのか」と知らなかった人に知らせることができるので、業界としてはありがたいかもしれない。

グループを作ってマネジメントに徹しながら大きく経営することも可能な反面、個人経営で気の合うお客さん向けに営業することもできる。チェーン店に所属して技術を磨いてもいい。こういった働き方の柔軟さも美容師さんと似ている。

全国規模で名を知られたい!とか、ガッポガッポ儲けたい!とか、超有名人としか仕事をしたくない!とか、そういう目的ではないところで続けるならライターは美容師さんと同じくらいいろんな場所でやっていけると思う。

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