「行きはキツいが、帰りはラク」の謎を解く
ママチャリンカー歴は長く。
わたしにとって、自転車は、今も昔もなくてはならない乗り物。
幼い娘を乗せていた時期、なにげない思い出の多くに、自転車がある。
暴風雨の中、カッパを着ながらも母娘びしょ濡れになって病院をハシゴした日のことは忘れられないし、四季を感じる自転車道路をお天気や花の話をしながら帰った短い時間は、私の中で光を放ち続けている。
満月生まれの娘は、昼でも夜でもお月様を見つけて教えてくれたなあ。
さて、自宅からチャリで30分程度かかるところに、総合スーパー&隣接した複合商業施設(そんなに大きくはないが)がある。
あれやこれやの買い物を一度に出来るので便利で、頻繁ではないが、行くときは、まずまず気合を入れる場所になっている。
現地へのルートは単純で、平坦な道をまっすぐ行って一度直角に折れてまたまっすぐ行けば着く場所だ。
急げば25分くらいか。
ところで、初めての場所に行くとき、いつも往路は長く感じるものだ。
帰りは一度は来た道で迷いがなくなることもあり、あれ?意外に近かったのね、と思うことも多い。
だから、最初の頃はそれかと思っていた。
いつからから、その道の行きは、なんだか時間がかかるしスピードが上がらない。
でも、帰りはそうでもないと感じるように。
行きには、
あたし、体力落ちた?
疲れてる?
帰りには、
あんなに歩き回った後なのに、帰りの方がラクって、どういうこと?
実は元気なの?
とか、微妙な疑問符に悩まされるように。
そして、ある日、思った。
…もしや、坂道?
ということで、肉眼では全くわからないが、実は傾斜があるのではないかと疑い始めた私。
ま、そこを通るたびに思い出し、家に帰れば忘れちゃう、の繰り返しだったのだが。
でもある日、家にいる時に思いついて調べてみることにした。
グーグルマップのレイヤにそういうのあるかなと思ったが、地形ではわからなかった。
が、更に検索すると…。
ありました!
国交省の国土地理院のホームページに。
地図画面のバーの「ツール」から「断面図」をクリックしてから、スタート地点とゴール地点をクリックすると、その二点を結ぶ直線の地面の断面の高低差がグラフになって現れるのだ!
おお、こんなものがわたしのために!と興奮しながら、早速、くだんのルートを入力。
グラフになったものが以下の表。
左側から右側に進んでいくわけだが、1km弱で4m程度高度が上がっている。
60m程度で25㎝ほど。
緩やかだが確実に坂道だ。
幼稚園から低学年の頃の娘を乗せて走っていた時は、わたしもまだ余力があったか、そこまで神経がいかなかったのか、明確に気が付くことがなかった。
しかし、今の私は、寄る年波を日々感じているわけで、つい調べてみたところ、先の表に辿り着いてスッキリした。
そんな話。
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