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好きを探す、学びを深める旅④アドミュージアム東京(汐留)~歴史からデザインを学ぶ、触れる

アド=広告のことである。
Webデザインの世界へ入り、単純に歴史を知りたくなったので調べていたら出てきたのが汐留にあるアドミュージアム東京。

正直私はデザインに関して全くの素人から飛び込んだのでここから学んでいくのも”アリ”だと思ったので足を運んだ。
プロでも、学生でも、アマチュアでも、思わず”なるほど”と学べる場所なので覗いてみてほしい。

Webデザインとは言うが幅広いので…

バナー、広告、FV、LP…非常に多彩にデザインをするのがWebデザイン。
じゃあその起源は何なんだろう?
小学生の自由研究では無いが、やはり大人になってもこういうのは気になるし興味もある。
元が理系で故障探求ばかりしていたから余計気になるのかもしれない…もはや職業病である…いやはや…

デザインの世界に入り込んだものの、その気になる性分から様々な美術館や博物館の展覧会へ行き歴史・感性・背景諸々を学ばんとこれは気になってしょうがないと思ったので見つけては行くようにすることにしたのであった。

時は江戸から…広告はエンターテイメントの塊だった

入場料は無料。公式サイトから日時指定して予約を取り、入り口で名前や予約番号を伝えて入場できる。

まず見られるのは江戸時代の”看板”である。…確かに、看板も立派な広告。
今でいう絵文字やアイコンといったところだろうか、パッと見で何のお店か分かるのが大半。

なんだかクスッと笑ってしまうような…コミカルな看板。

ここで面白いなと思ったのは最近(?)よく見るショート動画風のインタビュー。平賀源内をはじめとする、江戸を代表するエンターテイナーたち。
流行りがコロコロ変わるこの時代で、モノを広めるキッカケや手法を紹介している。
マーケティングは江戸にあり、と言われていたそうだが確かに人々の心を掴むアイデアがピカイチだった。エンターテイメントだ

デジタルコンテンツがまだない時代。主な広告元は紙をはじめとするアナログなものだったので面白さがより重視されていたのかなと感じる。更に日本の真ん中、流行りの最先端をゆく江戸の街は下町の”粋”な部分も相まってピッタリと人々にウケたのかもしれない。

ここでまた面白いな~と感じたのは当時の広告の解説。当然昔の文字は専門家でなければ解読できない。右が当時の広告、左が解説。どんなものが売られててどんな場所で…と新聞感覚というより一コマ漫画のような雰囲気。

時代を追うごとに変化していく人と広告

時代は変わり明治や大正。段々と”制約”ちっくになったなぁ、と感じました。西洋の文明開化もあり、横文字が増え、色味もカラフルです。

明るいものもある反面、デモクラシーをダイレクトに感じられる薄暗い面も。人々が求める情報のベクトルが変わっていったんですね。
しかしながら、アイデアの宝庫。今では色々アウト(?)なものが逆にウケたり人の心に刺さるデザインが多いです。

ぶっ飛んだデザイン、と言うのでしょうか。
この変化。面白いですね…

圧巻!歴代の巨大広告たち

広告の歴史も~現代へ移り変わります。ここで圧巻、見ごたえがあるのが巨大広告の数々!1964年の東京五輪があったり高度経済成長期、バブル…広告は再びエンターテイメントを帯びていきます。

特に好きなのは右側に集中している高度経済成長期の広告。
ビジュアルより、言葉で訴えることが多い気がします。文字に力が入ってるなぁ、なんて感じました。
今や文字が多いと「見にくい」とかありますからね。そうでは無かったんですね。

私の好きなEXPO'70もありました!


時代はデジタルコンテンツな広告へ…

現代、2020年代なんて言いますが…
学生時代に比べてより、デジタルが主流になりましたね。紙よりモニター。色も多種多様でカッコイイもカワイイも、大人びたも、力強いも…とにかく沢山の表現ができるようになったんだなと思います。

それがよりわかるのが”デジタルテーブル”。
歴代の広告アーカイブがタブレットのようにサクサクとみることが出来ます。ここでお気に入りのデザインを見つけるのも面白いかもしれない。

地元では馴染みのない、ルミネの広告。都会感を感じました…

ほかにも、CMアーカイブを気持ちに合わせて紹介をしていたり、昔の金鳥(蚊取り線香)のCM絵コンテなども見れたりします。

絵コンテめっちゃ面白かったです、アニメの入り口を作るのと同じようで、ユーモアもあり、苦労もあり…

アマもプロも、子供も楽しめるミュージアムだった~

訪れた際は企画展もあり、発見のあるデザインがたくさんありました。

広告というものは昨今、私たちの生活に根強くある情報を得るツール。
一枚のポスターやモニターで、もしくは数~秒・数十秒の動画で私たちに伝えてくれます。

これはツール、でありエンターテイメント。
人々の暮らしに役立ち楽しませてくれ、時には心を打つものだったり、考えさせられるものだったり。

そんなアド(広告)を創り上げるデザイナーも
これから目指す私のような駆け出しも
子供たちにも
みんなが楽しめる面白いミュージアムでした!

是非、課外学習気分で行ってみては?


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