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読書「舟を編む」

若かりし頃に一度読んでいたけれど
NHKで新しいドラマが放送されていたこともあり
ふと、もう一度読んでみたくなった本。

前回は、正直そこまで
印象に残ってはいなかったけれど

今読むと、物語自体にも
物語に出てくる言葉たちにも
登場人物たちが言葉に向き合うその姿勢にも

とっても魅力を感じてしまって
あっという間に読み終わってしまった。

登場人物たちが
新しい辞書の編纂に
命を燃やす物語。

そもそも、「紙の辞書」なんて
学校で与えられるから使っていただけで
今の時代ともなると
きっと与えられてさえいなくて

内容はもちろん、レイアウトや挿絵
紙の質にまでこだわって作られているなんて
誰が想像するだろうか。

掲載する内容も、辞書によって違う。
当たり前だけれど、気にしたこともなかった。

思わず本屋さんで
辞書を手に取ってしまった。
長いことは読めなかったけれど。

主人公の馬締や松本先生の
辞書にかける異常な情熱に
周りがポジティブに巻き込まれていくのも
読んでいてとても心地が良かった。

そもそも

「舟を編む」

この題名がもう
最高に良すぎるではないですか。

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