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実家で過ごすお正月 〜一人暮らしを始めたからこそ感じる幸せ〜

年末年始の4日間、実家で両親と一緒にゆっくり過ごした。毎年、お正月は一緒に迎えていたはずなのに、今年はとってもあったかくて、心地よくて、幸せで、何だか感動してしまった。

と言っても、私のマンションと実家は、自転車で10分の距離。2ヶ月前から、大学時代以来15年ぶりの一人暮らしを始めたところだ。

私は、どうしても1人になりたかった。
1人の時間がほしかったし、どこかに出かけたり帰りが遅くなったりするたびに、何か一言言わないといけないのが煩わしかった。仕事を休みがちになっていたこの半年、親に心配をかけずゆっくり休める場所が欲しかった。そして何より、手の隙間からスルスルとこぼれ落ちるように漫然と流れていってしまうこの時間を、私はどうにかして変えたかった。

思えば、大学時代、東京での一人暮らしが辛くて寂しくて、地元の銀行に就職した。4年ぶりに実家で暮らせることになり、本当にほっとして、心から嬉しかったことを覚えている。しかしその実家暮らしも、40歳を目前にして、結婚もせず15年も続けていると、そのありがたさを私はすっかり忘れてしまっていた。

12/30の夕ご飯、私の一番の大好物、お好み焼きをみんなで作って食べた。一口食べたとき、あまりにおいしすぎてジーンときた。
和室のせんべい布団に横になり、その硬さがとても懐かしかった。
朝目が覚めると、すでにお母さんが起きていて、リビングが明るくて暖かいことに幸せを感じた。
いつも両親だけで行っていた朝のウォーキングに、私もついて行きたくなって、3人で歩いた。
あったかいホットカーペットの上に、3人で川の字になってお昼寝をした。

こんなことが幸せだったなんて、一人暮らしをしなければ、気付かなかった。

わずか自転車で10分、すぐ会える距離である。我ながら、大げさだなぁと思う。けれどやっぱり、あぁ一人暮らしは自分への投資だったんだよ、と確信した。

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