外出先で、手をにぎりつぶす心理
母親は人前では良い母を演じようとするので、外出先で怒鳴ったり手をあげたりすることはありませんでした。
その代わりにするのが、力いっぱい「手をつねる」こと。
私の言動が気に入らないとき、母親は歩きながらものすごい力で手をつねりました。
握りつぶすように力を入れる時もありました。
とにかく痛いけど、逃げようがない。
例えば母親の知人にばったり出会って声をかけてくれた時に、笑顔で「こんにちは」が言えなかった時とか、大きな声ではきはき言えなかった時とか。習い事でいい加減な態度だった時の帰り道とか。
デパートで「今日の夜は何が食べたい?」と聞かれ、「なんでもいい」と答えた時とか。
痛すぎてつい「痛い!!」と声をあげると、周りを気にしてすぐにやめます。
そしてしまいには手を振りほどかれて、
「もう勝手にしろ」「家には二度と帰ってくるな」「ついてくるな」
とささやかれ、ついていけないくらいの速足で進む始末。
家から出たらどうしてよいのか全く分からないので、とにかくついていくしかありません。
殴られても嫌なことを言われても、泣きながらごめんなさいと言うしかありませんでした。
さらには、家に帰って殴る蹴るの暴力をふるわれます。
他人に知られないように子供をいたぶる陰湿な行為。
思い出すと胸クソ悪いですね。
世の中の虐待は、こうして人の目につかないところで行われているのだなと思います。
我慢なんかしないで、母親の手にかじりついておけばよかった!
「手をつなぐ」写真には素敵な絵が多い。
みんながこんな風に輝けたらいいのだけど。
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