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朝活111日目*「あの時」我が子はこう思ってた、怒った母への告白。

「ママ、あの時がっかりだって言ったよね。アレすごく傷ついたんだ。」


娘からの突然の告白。
最近よく「あの時」の気持ちを言葉にしてきます。


ほとんどが怒られたあと。
私が「がっかりだ」と言ったあの時は、書初めの宿題をしているときに言ったそうです。言われて思い出しました、その時の私の感情。


娘は、ていねい、大きく見やすい字を書いていました。ところがある日から、文字を小さく小さくいい加減に書くようになったのです。「い」なのか「ひ」なのか読めない。


娘本人は「いいの!」というばかりなので、それ以上は追求していませんでした。時々、読みやすい字を書いたほうが、社会に出たとき困らないですよというくらいかな。


さて、毎年冬休みに書初めの宿題がでます。
部屋一面に、新聞紙を敷きつめて、準備をしていきます。娘は右利きなので右側に墨汁をいれたすずみ、体の真ん中に下敷き、娘本人が自分で道具を用意して一枚目を書き始めている様子。


普通は左側に見本を置くはずですが、ありません。

「見本は?」と私。
「ない」と娘。


悪びれもしない言い方に、ピリッとした怒りのような感情がこめかみを通りました。「ないってどういうこと?お習字バッグには?」
「ない」


探す様子もなく繰り返します。仕方がありません、冬休みのしおりに書かれていた課題文字を参考に、ひとまず私が見本を書くことにしました。


一応、お習字は習っていたので、基本の文字くらいはできると思っています。それに宿題を提出さえすればよし、としようと私自身に言い聞かせました。


筆をすずりにある墨池にしずめようとすると、墨が極端にすくないぞ?
「もう少し、筆が見えなくなるまでいれるんだよ」
といいつつ、墨汁の容器から墨をいれようとすると「しゅぽじゅじゅぽ・・・」という中身がもうありませんよ!と宣言するような音。


ないんかい!!、と心の中で叫びます。
「墨汁のストックは?」
「ない」
「ない?」
声が裏返りました。

この辺は割愛しますが、墨汁を急いで買いに行き、改めてはじめることにしました。


私の怒りはもうすぐ頂点に達しそうだったので、見本を書き、本人に任せることにしました。この時点で、娘は娘で不貞腐れている様子。私が何かしら言ったのでしょう。


10分程度、別室にて待機していましたが、物音が変わった様子だったので娘に声をかけました。


「できた!」と娘。
文字を見ると見本を無視し、うねったような文字。しかも文字全体がとにかく小さいのです。


私にはいい加減な文字に写ってしまったのです。その時に言った言葉が「がっかりだ!」でした。


筆は墨汁をたっぷりふくませて、をフル無視したかすれた文字。買ったばかりの墨汁は封を開けずフィルムに包まれたまま。


見本をちゃんと見て、と言ったのに止めはねはらいなどしていません。

確かに習字専門の先生の見本ではなくて、私の書いたものです。バランスは悪いのは認めます。しかし、そもそもは見本を学校だかどこかに紛失した娘が悪いのではないのでしょうか?


「できた」の声にも、もうこれでいいんでしょ?と投げやりな言い方が含まれてる気がしてなりませんでした。


なので、私の口から出た言葉は、「がっかりだ」しかなかったのです。娘は字がうまくて、学校内だけですが賞をもらい続けていたのです。

小学校一年生の自学ノート。季節に合わせた詩を書いてました。ほら、こんなに上手!!


それが、いつの間にか文字が小さくなって読みづらく、何度注意しても「できない、しない」ばかり。


娘のできるを見てきたのですから、やっぱり期待をしてしまいます。なのでその時の出来は、どうしたって「がっかり」だったのです。


しかし、娘からしたらその言葉は習字嫌いになるほどだと今回教えてくれました。

「ママ、あの時がっかりだって言ったよね。アレすごく傷ついたんだ。」

私にも言いたいことがありました。ついつい反論しそうになりましたが、朝活で吐き出そうっておもったので、娘の話が聞けました。娘も思うことがあったのだなと気付かされました。


それにしても、こんな風にはっきりと自分の意見を言える娘に対して、尊敬の気持ちでいっぱいです。

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