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「現代俳句」2024年1月号を読む。

明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。

このたびの未曾有の災害に際し、皆様にお見舞い申し上げます。


「現代俳句」を読む時に、感銘句に印をつけている。
そのうち、特に面白かった感銘句を勉強のために紹介したい。



列島春秋


ほどほどの未来を買えり達磨市
中村克子

初春や救命ボートの裏きれい
杢いう子


第十五回現代俳句の風


和菓子屋の死角を聖菓持ち帰る
上野英一

浮寝鳥リハーサルなどなき一世
斉藤すみれ

片っぽだけの皮手袋のものがたり
鈴木葭江

マネキンが欠伸をしてたクリスマスイヴ
長谷川順子

果てしなき海の青さに鯨鳴く
福林弘子

木の実降るかくれんぼうの鬼に降る
木村隆夫

同封の紅葉に呼ばれ行くことに
堀江孝晴



感想

俳句の「諧謔とユーモア」に惹かれる。

短い詩型なため、作者の自我の表出が最小限になり、「もの・こと」中心のシンプルな形になる事が多いように感じる。
そういう俳句の特徴は、風景写真に似ているなと思う。

今回の選では
・面白みを感じたもの。
・作者らしさを感じたもの。
を紹介した。

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最後までお読みいただきありがとうございました。 もっと面白い記事を書けるように日々頑張ります。 次回もお楽しみに!