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道尾秀介「いけないⅡ」感想~読んだ人と答え合わせしたくなる~

道尾作品といえば(←多くは読んでいないけど)不思議な呪文!?が、
物語の鍵となる!

ほら、こちらとか...。
レエ・・・オグロアラダ・・・ロゴ・・
レエ・・・オグロアラダ・・・ロゴ・・~「背の眼」より~
(この呪文?の真実を知ったとき震えたわ)

そして今回は....こちら。
もの哀しいわらべ歌を、ずいずいずっころばし調で歌ってね(^_-)-☆

♪今年の牡丹は よい牡丹/
お耳をからげて スッポンポン/
もひとつおまけに スッポンポン♪
(後半部分)
コドモ だれかさんの後ろに蛇がいる/
オニ  私(僕)?/
コドモ ちがうよ/
オニ  ああよかった/
コドモ だれかさんの後ろに蛇がいる/
オニ  私(僕)?/
コドモ ちがうよ/
オニ  ああよかった/
コドモ だれかさんの後ろに蛇がいる/
オニ  私(僕)?/
コドモ そう!/
~「今年の牡丹がよい牡丹」より~

そう!を掛け声にして、オニごっこがはじまる👹

怖いよー!歌詞が怖いよー!
だるまさんがころんだじゃないのかい?
みなさんの地域では、どんなオニごっこのわらべ歌がありますか?

とにかく本書では重要な物語の鍵となりますよー。

「今年の牡丹はよい牡丹」を題材に二転三転。
騙され、絆され、涙して、えぇーー!驚かされました。


大きな話題を読んだ”体験型ミステリー”第2弾。
第一章「明神の滝に祈ってはいけない」
・行方不明になった少女をさがせ。
第二章「首なし男を助けてはいけない」
・肝試しの少年と伯父さん。
第三章「その映像を調べてはいけない」
・息子を殺した老夫婦。
終章「祈りの声を繋いではいけない」
・すべてがつながり謎は...どこへ。

その写真を見たとき物語は一変する。(帯より)


前作の「いけない」同様に各章の最後の写真を見て真相を知る展開です。

写真を見て、そういうことだったのねー!
大筋の謎はわかっても、
プロットが巧みすぎて私ではすべての伏線及び、謎は拾いきれていないと思う。

読んだ人と答え合わせがしたーい!

それでも事件的ネタバレなしで拾えたのは、隅島刑事って、前作の隅島刑事の弟なのねー!
当ってるよね( -`ω-)✧ドヤッ
(←そんなのフツーに読めばわかるじゃん...声が聞こえてきましたが、空耳ってことで( ˘ω˘ ; ))

幼い隅島兄弟二人がお尻フリフリしながら、
♪今年の牡丹は よい牡丹
お耳をからげて スッポンポン
もひとつおまけに スッポンポン♪
歌っていた姿を想像し泣けるわ😿

#読書の秋2022 #いけない

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