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仕事と学び2

 地元の私立大学を卒業したものの、仕事に学んできたことを生かせているわけではない。大学卒ということで、就職する時に多少有利になっているのかもしれないが、これまで働いてきた中で、大学まで行って勉強してきたのが役立ったと思う瞬間は無かった。大学は勉強する所で、大学での時間は貴重なものだったとは思う。文系だったので、学んだ内容がすぐ生活につながるものではなかった。
 初めて就職したのは、実家に近い小さな会社だった。親から勧められた職業には就かないと反抗したものの、具体的にどう働きたいのか答えが出ずに大学を卒業。新聞広告で見つけた会社に行くことになったとき、父は「大学まで出たのに、行くような所でない」と言った。安い手取りで毎日遅くまで残業する姿にいらだったようだった。家族経営だったこの会社ではパワハラもあり、1年足らずで辞めた。
 河合薫さんの著書「残念な職場」で「オーバークオリフィケーション」という言葉を知った。「就いている仕事に必要な学歴よりも、高い学歴をもっている」状態を言うのだそう。私もそうなのだと思う。周りを見渡しても、同じ状況の人は少なくないと思う。
 希望の職種に就くことができ、その後も定年まで働き続けられるのは、何%くらいいるのだろう。過去、今のデータを知らないけれど、今はどの年代においても転職する人が増えているように思う。働いている環境について不満があり転職したとして、転職先で待遇や仕事環境、自分のスキルが上がっていくのが理想だと思う。そうなるかどうかは、「運」も大きく関わってくると思う。

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