「摘便（てきべん）」って聞いたことあります？

読んで字のごとし、便を指を使って摘出すること

私は今日初めてこの言葉を知りました

キレイなテーマでなくて恐縮ですが
でも、寝たきりの人を介護している人なら
たぶん、お悩みになっていることではないかと思います

家人はもともと腸の働きは悪い方ではありませんでした
でも、寝たきりが長引くとどうしても腸の働きが弱って
便秘になりがちなのです

以前はそれでも食事の後は排便の欲求はありました

でも、ベッドに横にならなければいけないので
横になったりするうちに
（健常者のようにさくっと寝られないから）
その気持ちが失せてしまったり

「いざ！」となっても、
処理に時間がかかったりして
(準備と、実際の排便、後片付けで1時間以上かかるのです)

仕事が忙しい時はこちらの思惑通りに行かず
焦ったりイライラしたり
なかなかスムーズにできませんでした

訪問診療の先生に下剤や座薬や錠剤を処方してもらっても
強すぎたり、効かなかったり調整がとにかく難しくて
だんだん回数も減ってきていたのです

で、結局下剤の量を増やし
出すのも大変、片付けも大変という
悪循環になってました

今日は午前中、東大病院に半年ぶりにMRIを
撮りに行く日だったので、
気が急いていたからか「トイレに行きたい！」と
ずっと騒いでいました

「（お、これはいい傾向だ！）
　家に帰るまで我慢ね
　どうしても難しい時はオムツにしていいよ」

と騙し騙し時間を過ごし、
やっと帰宅して

「さぁ、思う存分どうぞ！」

となるころには、
全くでなくなっていました。

お尻を出したまま2時間経過…

「う～ん、どうしよう
　このままお尻をしまうべきか…」

と、お尻をウエットティッシュで拭いたら