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そのサッカーを疑え!

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2021年9月の記事一覧

南野はミスキャスト? 森保J。最も改善したいポジションは左ウイングだ

南野はミスキャスト? 森保J。最も改善したいポジションは左ウイングだ

 来る10月7日と12日にそれぞれ行われるサウジアラビア戦とオーストラリア戦は、2022年カタールW杯アジア最終予選前半のハイライトゲームとなる。2試合を消化した現在、B組でオーストラリア、サウジアラビア、オマーンに次いで4位につける日本。この2連戦はまさに絶対に負けられない戦いだ。

 初戦のオマーンに0-1、続く中国に1-0と、低調な試合を続ける日本だが、次戦の先発メンバーが以下のように、ソラ

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久保建英に傾けたくなる現実的な視線

久保建英に傾けたくなる現実的な視線

 レンタル元であるレアル・マドリー戦。久保建英は先発出場を飾ったものの、前半の終わりに故障したようで、ハーフタイムでピッチを後にすることになった。しかし、この怪我がなかったとしても、後半早々に交代の憂き目に遭っていたのではないか。前半45分間のプレーを評価するならば、10点満点で6点に届かない低調な出来映えだった。レアル・マドリー復帰に向け、存在をアピールするまたとない好機だったが、それはまた一歩

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欧州に蔓延し始めた守備的サッカーの波。日本はこれを歓迎すべき事象にできるか

欧州に蔓延し始めた守備的サッカーの波。日本はこれを歓迎すべき事象にできるか

 昨季のチャンピオンズリーグ(CL)で、あれよあれよという間に優勝を遂げたチェルシーは、3バックを敷くチームだった。一口に3バックと言っても、5バックになりやすい3バックもあれば、簡単になりにくい3バックもある。後方に人が多い、後ろで守る守備的な3バックもあれば、高い位置からプレスを効率よく掛ける、かつてのアヤックスやバルセロナが敷いていた、より強気な3バックもある。とはいえ3バックの大半は、4-

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日本のサッカー界がいま、森保采配以上に憂慮すべき問題

日本のサッカー界がいま、森保采配以上に憂慮すべき問題

 オマーンにホームで0-1。W杯アジア最終予選の初戦で、いきなり敗戦を喫した日本。その第2戦対中国戦はファン注目の一戦だった。ところが、その視聴環境は劣悪だった。定額制動画配信サービス=DAZNに加入するしか観戦する手段がないという異常事態に陥ったのだ。サッカー競技の普及発展を考えれば、森保ジャパンの現状以上に憂慮すべき問題だと叫びたくなる。

 アジアサッカー連盟など、主催者が放映権を動画配信サ

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