見出し画像

休職することになった話

適応障害と診断された。

会社に行けなくなったのはほんの数週間前のこと。
自分の心に変化を感じていたけど「この辛く険しい山はいつか終わるから」と言い聞かせているうちに崖道を転げ落ちていて、幸い一命は取り留めたけど、一人では立てなくなってしまった。

自分は大丈夫だと思っていた、なんてよく聞く言葉を口にするとは思ってもいなかった。

何度も何度も思い返した。何をどうすれば良かったのか。
悪かったのは私?あの人?
たらればの話は全て起こらなかったこと。陳腐で幼稚な思考を巡らせる自分すら嫌になる。
いやだ。いやだ。いやだ。いやだ。いやだ。いやだ。いやだ。
私はただ運が悪かっただけ。周りが、環境が悪かった。そう決めつけてみても、そんな弱くてダサい自分も殴って殺してしまいたい。
こんなの自分じゃない。

「あー皆、いなくなれ。」
「私も、消えてなくなってしまえ。」

ベッドの上で何人も殺した。手を振り払って消した。
そんなこと、どうにもならないのに。

何をしても、何を考えても、ダメで、ダメで、格好悪くて。
大好きな歌を聞いて泣いて。
あなたの歌でこんな汚い涙を流してごめんね、なんて。
いつか観たアメリカのハリケーンみたいに、感情が渦巻いてそこらじゅうを破壊していくみたい。

私は何になりたかったんだろう。


新たな文章と出会う旅の餞別となり、私の感情がまた文章となり生まれます。 いつもありがとう。