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お稲荷さんと、えべっさん。

お稲荷様と恵比寿さまは、
日本の神社でよく信仰される神様ですが、
それぞれ、よく分からずに、参拝したり、
神頼みしてました。

京都の伏見稲荷に行く機会があり、
興味わいてきたので、ちょっと調べてみました。

お稲荷様は、
農業や商売繁盛、家族の安全などを守る神様です。
赤い鳥居や狐の像がある神社が印象的ですよね?

稲荷神社では、神社の入り口には通常、
右側と左側に狐の像が配置されています。
これは、狐がお稲荷様の使いであるという信仰に由来しているようてわす。
狐は神様ではなく、あくまでも使者です。
狐が神様だと思ってたわ。

稲荷神社の総本山である伏見稲荷神社では、
右側の狐は「宝珠」を口に、
左側は、「鍵」を口にしています。
「宝珠」はお稲荷さんのココロの象徴。
「鍵」は、人間がお稲荷さんのようになりたい願望の象徴。
のようです。(諸説あるらしいですが。)

宝珠とキツネ
鍵とキツネ

宝珠は、お稲荷さんが人に徳を示す象徴。
宝珠=お稲荷さん→人間
鍵は、人がお稲荷さんの徳への憧れの象徴。
鍵=人間→お稲荷さん

こう考えると、
宝珠を鍵で開けることは、
お稲荷さんと人間が交わることのようで、
現代的には、ロープレを解明したような喜びを感じませんか?w

ちなみに、狐の配置と同様にあるのが狛犬です。
狛犬も神社の入り口に配置され、
右側と左側にそれぞれ置かれ、
右側の狛犬は「阿(あ)」と呼ばれ、
陽の力を象徴し、悪を追い払う役割があります。
一方、左側の狛犬は「吽(うん)」と呼ばれ、
陰の力を象徴し、良いものを呼び寄せる役割があるとされています。

佐賀特有の肥前狛犬「阿」

稲荷神社の右左の狐の話と、狛犬の右左の話は、
それぞれ陽と陰などを象徴し、
バランスのとれた神聖な空間を築くための、
重要な役割を担っているところが、面白いです。
モチーフは違いますが、思考の根底では同じですよね。

お稲荷さまは、農業や商売繁盛などの神様に対して、恵比寿さまは漁業や商売繁盛の神様。
お稲荷さま=農業。土地の神様
恵比寿さま=漁業。海の神様。

今は、産業構造が変わってきているので、
両方とも、商売繁盛や家族の安全の神様として慕われてますが、元々は、こんな生い立ちです。

お稲荷さまは、「お稲荷さん」。
恵比寿さまは、「えべっさん」。
とそれぞれ「さん」づけで慕われてるのも、
日本の神様は、特段偉い存在ではなく、
みんなと同じ目線の先にある仲間な感じも、
日本文化を象徴しているようで、愛着が湧きます。

佐賀には、宝珠が型どられたえべっさんがいます。
omusubiSAGAのロゴのおむすびは宝珠!w

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