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大会を終えて

 昨日、全道の地区予選団体戦が行われ、優勝することができました。個人的には団体戦で優勝したのは初めてです。選手はとても喜んでいて、それを見られたことが嬉しかったです。優勝できたということ以上に、選手が成長できたことや、1月の大会へ向けてもっと頑張ろうという前向きな心構えができたことが財産となりました。1年生にとっては、間近で優勝したことを見られて、頑張ればやれるという確信が持てたと思います。

 僕としては、優勝できたことが嬉しかったというより、優勝までに至る過程で、選手の変化を喜べたことが一番の成長かなと思います。今までだったらまず成果に一喜一憂していた側面が大きかったので、指導者としてそういうことではない、という自覚がしっかり根付いたことにちょっと安心しました。特に、今年の夏は全道大会にも参加することができたのですが、勝つこと以上にもっと何かあるのでは? という部分に気づき始め、夏はなかなか気持ちや考えが整理・消化しきれていなかったのです。いよいよ、自分にとってさらに到達点が明確になり、結果もそこそこ気にはしますが、それが全てではないし、勝っても残るものがないと意味がない。その残すものが何なのかということです。

 技術指導としても、自分の中でしっくりいっていないところを今年は克服したいですし、尊敬する指導者の方はやはり指導が違う。それが何なのかをしっかり頭で考えたり、行動で答えを探ったりすることを粘り強く続けていきたいと思っています。それがクリアできたら、また一段階自分の指導力が伸びると思っています。
 内面の成長も、やはり大事です。しかしながら、内面の指導をしていこうと思うなら、まずその「基準」を自分が確立している必要があると感じます。自分の基準と尊敬する方々の基準に差があることが課題です。一流の方にはやはり一流の基準があって、それが明確であり、それが人生の一部として無意識レベルに落ちている気がします。だからこそ、ちょっとしたことに気がついたり、その基準が選手にも自然と伝わって、選手も成長してくのではと思います。基準や価値観は行動で伝わるものだし、そしてそれが高いほど、尊敬の念を抱き、かっこいいなと憧れを抱くのではないでようか。少なくとも僕は尊敬する指導者の方々には、そういう気持ちで見ています。

 やはり、自分が変わっていくことが一番必要なことですし、その「自己指導力」こそが最もこれから自分が育てたい力なのだと思います。

 大会で勝っても、生徒の自己指導力が育っていなければ意味がない。自分自身が目標を持って、その目標に向かって自ら自らを指導していく状態「自己確立」を目指して、これからも僕も成長していきたいと思いました。

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