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海外大学院レポート攻略【4原則】

大学院の成績評価方法は様々だが、レポートが重視される大学院が多い印象がある。オンライン大学院の場合は、グループワークの難しさや、カンニング防止の観点から、Essayで成績が決まることも多い。

過去に10のレポート課題(3,000-3,500 words)を私はこなしてきたが、全ての課題で「Critically discuss…」という文言が入っており、7つの課題で「using relevant theories」という表現が含まれていた。

課題文が短いため、どうしたらいいのか分からない…という方に向け、本noteでは、レポート課題攻略の道標になるような情報を共有できればと思う。

なお、社会科学系や公衆衛生系では、この知見が大きく役立つと考えられるが、実験やデータ操作が中心のコースや学科では、あまり参考にならないかもしれない。本noteの情報を使ってレポートを書いて成績が低かったとしても、責任は負いかねるため、適宜情報を取捨選択してください。

原則①:問題文を読み込む

課題文の下に、エッセイに関する指示書きがある場合は、それを何度も読み込み、エッセイに反映させることが重要である。問題文に書かれた指示は全て網羅し、書かれていないことは書かないのが大事である。

例えば、「○○政策を批判的に議論してください」とあった場合、指示書きに代替案を提案せよを書いてない場合、そこに字数を割かないほうが賢明である。

同様に、データ収集プロセスを記載せよと指示がないのに、文献をどうやって集めたか記載する必要はない。

当たり前なことだが、ここが守られていないレポートは第減点の対象となる(これが原因で、Formative essay[成績評価外のレポート]で、28/100点を取ったことがある)

原則②:序論(10%)➡説明+主張(80%)➡結論(10%)で構成する

序論では、以下2点を抑えればよい。字数は10%に満たなくても問題はなく、寧ろ字数が多いと減点されやすい印象。

1. 何のトピックを扱うか
2. なぜそのトピックを扱うのか
3. この後どのような流れでエッセイが進むのか

説明+主張の書き方は、課題文によって異なるが、共通するポイントとして、以下の事項が挙げられる。

1. 扱うトピックや理論の定義
2. 理論を適用することの強みと限界

そして、結論については、新しい情報を盛り込まないのが重要である。今まで書いたことの要約を書くということを意識する。こちらも字数が10%に達しなくても問題ない。

原則③:文献を批判的に読んだうえで引用する

全てのセンテンスに引用を付ける勢いで、文献を探すことをお勧めする。私の経験上、引用が多いことをネガティブに指摘されたことはない。3,000単語のエッセイで文献を80引用したこともある。PerplexityやConsensus等の文献検索AIを使ってもよいが、手作業で検索したほうが、早く欲しい文献に辿りつける印象。AIに依存してしまうと、文献検索力が身につかなくなってしまうので注意。

早くエッセイを完成させるために、平易な論文や教科書から引用したくなるだろうが、平易なものこそ、内容を疑ってかかる必要がある。学校から指定課題図書として選ばれている書籍や論文内の主張と比べて判断することが望ましい。引用文献が不適切という理由で大幅減点を食らったことがある。

原則④:全部書き直しが発生する前提で、スケジュールを組む

課題をこなすなかでどんどん知識が身についていくため、内容を大幅に修正することがある。私は〆切3日前に内容を白紙に戻したことがある。丁度仕事の繁忙期と重なり、寝れない日々が続いてしまった。

英語力にもよるが、〆切2週間前から執筆に着手し、それより前に主要な理論や概念を理解することが望ましい。そして、博士課程であればもっと余裕をもって学習に臨むことを推奨する。

以上である。上述の原則が、皆様の参考になれば幸いである。

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