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☆彩雲に出逢う☆

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大切な人との別れは突然かもしれません。今、愛しい人が側にいるなら、その瞬間を大切にして欲しい。生きている事に感謝して、相手の全てを受け入れてあげて下さい。そして、明日天国へ行く事… もっと読む
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☆彩雲に出逢う☆5 最終話

☆彩雲に出逢う☆5 最終話

ドイツを放浪し2ヶ月ほど経った頃、私はバーデンバーデンへ向かう電車に乗っていた。

窓の外には穏やかな田園風景が流れていく。

『もういいよ。十分してくれた。』
彼の声が聞こえた。

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☆彩雲に出逢う☆4

☆彩雲に出逢う☆4

あれから9ヶ月後、再びドイツへ行くと決めた。
彼がやり残した想いと共に。

一番大きなスーツケースと一番大きなリュックに、詰めるだけ、積もった想いを詰め込んだ。
お土産の入る隙間はない。

帰国日も決めていない。
気持ちを整理する旅だ。

行き先も心の赴くままに動く旅。

彼の生まれ故郷を忘れないため、自分の歩んだ道も記録に残したい気持ちからか、気付いたらカメラを買っていた。

この衝動買いは今思

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☆彩雲に出逢う☆3

☆彩雲に出逢う☆3

各地で始まっていたクリスマスマーケットとチョコレートフェスティバルを満喫した私はドイツを後にした。

また日本での日常が始まった。

日々何気ない日常は流れていく。でも私の心の中の時計は、あの時以来、時が止まったままだった。

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☆彩雲に出逢う☆2

☆彩雲に出逢う☆2

石畳の底冷えが堪える12月。

ドイツ南西部にあるTübingenに来ていた。
お目当てはchocolART と呼ばれるチョコレートフェスティバル。

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☆彩雲に出逢う☆

☆彩雲に出逢う☆

シンデレラ城のモデルになったと云われるノイシュバンシュタイン城へ向かい、日本では有り得ないスピードでアウトバーンを走らせている。

ふと窓の外を見ると虹が浮かんでいた。

彩雲だ。

人生で初めて観る彩雲。
弓なりに描く虹より儚げで優しさを感じた。

『よく来てくれたね』そんな声が聞こえた。
その言葉をくれたのは、すぐに彼だと分かった。

初めての彩雲は写真に納めようとカメラを構えた時には、もう消

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