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「デザインの骨格」を読んで

本の詳細

デザインの骨格

山中俊治 著

日経BP社

2018.5.28読了

感想

「デザインの小骨話」を少し前に読んだので、今回はメインの話である「デザインの骨格」を読んだ。

第1章では、アップルのデザインについて、スティーブ・ジョブズの思想に触れながら解説している。
その中でも特に、一歳半の子どもがiPhoneを使えた、という話が印象に残った。
それはiPhoneを使う際、成長とともに蓄積された知識や国ごとの多様な文化によって構築される概念モデルが不要であること示している。
操作が複雑だと思われるスマートフォンで、画面に表示される図形や動きによって自然に使用方法がわかる。
デザインの授業で、自身の作品を使ってもらう際、懇切丁寧に説明しないと利用方法が伝わらないことがよくあるので、iPhoneの事例は心に留めておきたい。

第4章のスケッチに関する項目では、山中さんのスケッチについて書かれており参考になった。アングルを決める際に意識していることやペンの走らせ方、さらには人前で素早くスケッチを描く手法が、最近スケッチを描く機会が多い僕の心に刺さった。
線や円を描く練習で普段大学の先生に教わっていることと繋がることも多々あり面白かった。

お金は本やクロッキー帳、ペンのインクに使いますので、面白いと感じたら支援していただけると嬉しいです。