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アナロジーって横文字読んでもよくわからないんだよね。それ結局どういうことなのか知りたい人に向いています。『アナロジー思考』書評

『アナロジー思考』著:細谷 功

ゲーム内にはスキルという目に見える能力値がある。これを現代で表現することは非常に難しい。例えば本を読むことで知識がつきその技術スキルが1アップする。さらにその知識を応用することでスキルが2アップする。そして自分独自のものにしていくことでスキルが3アップする。

このようにゲーム内では目的を持って行動しやすい。しかし現実はそんな単純ではなく、1つのことを行うとありとあらゆるスキルがほんのわずかあがっている。それは経験値を倍増させるためのものとはつまり「新しい発想のみつけかた」原理を手に入れることに等しい。

なぜ冒頭からゲームをあげたのか、わたしの人生はゲームでできており、人とのつながりからお金稼ぎまですべてゲームでした。そんなゲームから学んだことは「最初はとにかく経験値アップに振ろう」でした。

それは本書はハウツーとしてだけではなく、即効性が低い原理そのものにも触れている。このことからもわかるように原理を理解しなくてはいつまでたっても経験値を増やせないでいることになってしまうからである。

”発想力には大きく2つの要素がある。第一が「多様な経験や知識をもっていること」、そして第二が「それらをいま発想の対象としているものに結びつけること」である。アナロジーはこの2つ目の力に貢献する。”

借りてきて組み合わせるという考え方が本書のベースとなっている。

”アナロジー思考は人間あれば多かれ少なかれ必ずもっている思考力であるが、この活用の仕方の程度が人によって異なる。10倍、いや100倍単位で違うといっても過言ではない。”

アナロジー思考力の強いひとはあらゆることを関連付けられる。

アナロジー思考力の低い人は「あれはあれ、これはこれ」とすべての事象を別々に考えてしまうので応用が気かない。

ここに冒頭でもふれた経験値2倍、3倍を取得しなくてはいけないことのすべてが詰まっているといっても過言ではない。

「構造的類似点」「抽象化思考力」ここを本書では矛盾と考え大きな挑戦としているが、もっとも伝えたいことでもあるという。

もし原理、メカニズムを学びたいのであればまずは1読をおすすめしたい。



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