サピエンス全史(上)
『サピエンス全史』上
あの日宇宙の話を語った夜のドライブ。「ビッグバンが起こり、太陽系が誕生し、地球が生まれ、気候変動からの生物誕生。そして人間が過ごしている立った1万年を考えるとわたしたちの悩みなんてどれだけ小さいことか。」
「わかる。こういう話をするとなぜか一日中語れるし、止まらないんだよね」
そう。Kとはこうやって宇宙から生物誕生までを語った。
そんな計り知れない謎を、人間の祖先であるサピエンスの誕生から紀元前200年ごろまでを収めた内容がこの『サピエンス全史』上巻で収録されている。
こんな本を書く人はきっとゴリゴリに白いひげをたくわえ、博士といえるような長髪で白髪の老人をイメージしたがあけてびっくりの1976年生まれのイスラエル人歴史学者だった。
現在は齢47歳で、髭もなければ髪もすくない若い博士でもあるユヴァル・ノア・ハラリです。
ホモ・サピエンスはなんとなく知っているけどなんなのかわからない人でも誕生からどのように進化をしていくのか事細かに教えてくれるので「あ、そうなんだ」という納得と、不思議すぎる構造に新しい知識がとめどなく押し寄せてくる。
ただ、文明の構造を学ぶだけでもよいかもしれないが、これまでの知識、経験がつながる瞬間をいくつも感じられるからこそ、続けて読みたくなる一冊なのかもしれない。
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