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7月で仕事をやめるけど自分って何にもないなと思う話。身の上話。4

少し遡るが父親は自営業で数人の部下を抱えていた、土木作業を仕事していてそれなりに稼いでいた。
バブル時代もあってか、羽振りもよく、ギャンブル、酒、店に行っては散財していたと思う。
仕事終わりで行くので、預かってくれる所も無かった親はよく幼い自分も夕方から一緒に同行させていた。

知り合いのパチンコ屋の休憩室に居させられて、近くにあるおもちゃ屋で買ったおもちゃで遊ばせて自分たちはパチンコにいさしむ。
今なら大問題だし(昔から大問題)誘拐されなかったのは運と従業員の方が気にしてくれていたからだろう……

暇なので暗くなった商店街をうろうろしてるとおもちゃ屋のおじさんや知り合いの人によく声をかけてもらっていた。親よりよくしてくれていたのかも知れない。

余談だが、父親のギャンブルの悪い所は負けたら帰ればいいのに、財布に金が無くなると母親に電話して持ってこさせる所だ。
1日10万単位のお金を使っていたのではないだろうか、母が泣きながら電話のやりとりをするので、小学生の自分は気をきかせて自分が渡しに行ったこともあった。
持って行ったらスナックで違う女性とムード歌謡で踊る父親、小学生で男女への不信は募っていた。

この時使われていた財産があればとよく思う時がある。
父親は人の言うことはほとんど聞かないし、母親も父親の財力に頼り、勉強をして来なかったので知識もなく、お金を貯める事のできない家族で不景気や親の高齢化で負の螺旋に突入して行く……

続く