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仕事が安定しなくとも‥|マンガ投稿で収益いくら?⑮

こんにちは。
このところ貧乏ネタばかりの大沢です。
先日は、離婚後の経済的な不安定さなど書いてました。

有料記事には、ちょっと生活保護のことにも触れてました。
コロナ不況もあり、ここ数年、生活保護の申請が増えているそうです。
新宿や池袋などでは、生活の厳しい方へNPO団体や支援グループの方が食べ物を配ったりしていますが、毎日は無理で、配布の時は行列ができるとか。
フォローしている支援グループの方のポストでは、400人以上もの人が食料品を受け取りに来たり、住居や健康相談に来たとか‥

自分も、リーマンショック以来、何度ピンチになって派遣村に並ぶことになるかと思った事か‥
他人ごとではありません。

それでも、意外なことに今までギリでふんばっているのも不思議なもので、自分のような不安定な立場の者が、よくもまあ今まで生きながらえてきたものだと、年をとるごとに思います。

以前は、誕生日やお正月に「あけましておめでとう」と言ったり、「お誕生日おめでとう」と言ってもらっても、
「まあ年とってオメデトウもないやね‥」なんて、斜に構えてたものですが、このリーマンショックあたりから、変わりましたね。

「今年も一年生き抜いた‥!」
という気持ちで、オメデトウは自分へのご褒美に言うようになりました。

その後もなんとかひたむきに生きてまいりましたが、やれ親が認知症になって、一人暮らしの親のとこへ仕事早退したり休んだりで通うことになって、自分が身体壊すわ、仕事の契約間際でやめるしかなくなるわ、ようやく元気になってきたかと思えばコロナで出歩けないわ‥

ほんと、良く生きてきましたよ‥


前置き長かったですが、今日のマンガ行きましょう。

今日のマンガ 思ひ出の弁当

今回のマンガも、『本当にあった愉快な話』の特集で、弁当にまつわる思い出を!ってお題で描いたものだったと思いますが、なんか自分だけ、ベクトルの違うもん描いてしまったかもしれません。

ほんで、なんで今日はこのマンガなん?って言いますと、前回のが、親子で仕事やめた後あたりのエピソードだったりする感じなんですよね。
もう遠い昔ですので、記憶も曖昧なのですが、姉が仕事やめた後、とりあえず繋ぎにゴルフ場でキャディーした時だったはずなのです。

このゴルフ場の送迎バスが事故っちゃって、姉、しばらく後遺症で仕事できなくなってたこともあって、その後もガタガタしてましたが、今は元気に正社員なって働いてますね!
なんか、なんとかしようと思えばなんとかなるもんなんだなあ‥(笑)

母も、ムリしてたのか、抵抗力なくしてて、傷んだ弁当で大当たりしてしまった感じです。
姉は肉など食べない人でしたので、一番危ないもの大量に食べていた私が一番ヤバかったんですが、「大丈夫?」って電話が来た時
「エッ?そういえば今日お通じ良くって不思議だなあって思ってた!」
とか言ってたのも今思い出しました。
タバコ吸うようになるまでは胃丈夫さんだったんです!
ちなみに、タバコももうとっくにやめてます。高いし!

年金で生活は可能なのか

自分、年金も払えてない時期があり、年金って遅れるともらえる金額減るとかあるじゃないですか。
遅れてきちんと払っても、きちんともらえないとか。
あれって変ですよね。

自分より下の世代なんて、もらえないかもしれないとか、私が若い頃から言われてたんですよ。
人口減り続けるだろうって、40年前ぐらいから言われてたのに、なんっも政策してなかったってことじゃないですか。

私が10代の終わりの頃、通信制の大学受けようと思いながら、バイトしてたんです。
スンゲー昔の話なんですけど、その時のバイト先では、社会保険料もひかれてなかったので、「きちんとしたい」と思って、市役所に行ったのです。
今から思えば、社会保険料どうする?って始めの頃聞かれた気がします。
給料が低いので、ここから社会保険料引かれると手取り少なくなっちゃうよと言われて、じゃあ引かないでくださいって言った記憶がありますので、健康保険は家族のに入ったまま、年金は払おうとしたのですね。

「年金の支払いしたいんですけど‥」
今こんなことしたがる若者いるんでしょうか??
ヤング自分すげくないですか?

そして、窓口の方
「あなたは女性だし、結婚したら払わなくても済むから、ムリして今払わなくてもいいんじゃないかしら?」

大らかだった昭和も終わりの頃でした‥‥

学生のうち
から年金払ってる方がた、ビックリですよね。

ちなみに、消費税なんかなくても経済回ってましたし、ジャパンアズナンバーワンとか言って、GDPが世界第2位とかになった、バブル期直前の頃ではないかと思います。

そんなキチンとした若者のつもりだった自分も、社会の荒波にもまれ、理想と現実のギャップにうちのめされ、次第にやさぐれて行きました。

年金だって、仕事が不安定になったら納められません。
仕事がつながらなくて、払えなくなった頃に督促が来るようになり、滞納もあったり、年金と保険料のために仕事してるんじゃないかと思うぐらい支払いに追われました。

年金の滞納者は年をとったら年金を満額受け取れないと聞いて、
「自分は高齢になったら年金で暮らせないかもしれない‥マンガで稼げば印税でなんとか生きて行けるだろうか」
なんてことも思ったりしてました。

今って、自分も含め、収入低くてろくに貯金できない人増えてるそうです。
自分、その走りです(こればっかりか)。

コールセンターの仕事で、臨時福祉給付金の窓口してた時に、高齢者の方が、ややこしい受給条件や申請方法がわからず問い合わせの電話をしてくるのですが、
「みなさん、年金だけで暮らせてるんだろうか‥」
と、謎でした。
給付金受けるには、前年に非課税世帯だった人が受けられるという条件がありました。

他にも、世帯分離している(扶養されていない)とか、年金を受けている場合、厚生年金の人は受けられない(支給額が高いから)とか、ケチくせえなあと思うような条件が沢山ついていたのですが、それを証明するために、年金支給額の記載されている書類を提出してもらったりするわけです。

去年が非課税だったから給付金の通知が届いたわけで、ある程度の事情が分かった上で申請書発行してるはずなのに、一人暮らしのお年寄りに証明書類コピーとってくださいとか、ムダな手間暇ばっかりかけさせるんです。
そうして、届いた証明書類とか確認してると、
「みなさんどうやって暮らしてるの?」って思うんですよ‥

ほんで、最近ようやく、年金だけで生活できない人は、生活保護で不足分を補うこともできるって知ったのです。

地域包括支援センターなど、住んでいる自治体で相談して指導を受けている可能性もあります。

こういうの知らないで、年取ることを恐れている昔の自分みたいな若者もいるのではないか‥

とにかく、困ったときは自治体の福祉課にまず相談です。
水際対策が問題視されていますが、門前払いされたらそんときはまたそんときで、困っていると伝えましょう。

高齢者は用なしなのか

アパートの大家さん

『プラン75』って映画、少し前に話題になりました。
75歳から安楽死を選べる政策ができて、その年齢層になった方の揺れる気持ちを描いた映画なのですが、なんともいたたまれない話でした。
AmazonPrimeVideoで、今ならまだ配信しています。

うちの市の市民ホールでも上映してて、なにやらモヤりますが‥

アレを観て、
「働けなくなってお金のない高齢者は用なしなのか?」
って、つい思ってしまう年齢にはなりました。

ただ、去年居た職場の方にその話題をふったところ、みなさん気になっていたそうで、数日後に観たと言って感想を教えてくださいました。

「アレねえ~、俺、あってもいいのかなあ~って思うよ」
高齢のお母さんが施設でお世話になっていて、時々お見舞いに行っている社長さんはそう言います。
自分が高齢になって、もし認知症になったらと思うと、子供に厄介になるのがイヤなのだそうです。

そういう見かたもわかりますが、元気なのに生きるためのお金がないからと命を終わりにしてしまうのはせつないなあ‥と。

で、映画の主人公の方は、仕事は解雇されてしまいましたが、生活保護を受ける方法もあったのです。
ただ、世の中は「生活保護を受ける」ことに抵抗がある方は多く居て、映画の中の人も、「そこまでして生きていくのはどうなのか」って思い悩むところがあったような‥

そこで、アパートの大家さんを思い出します。

働いてた不動産会社に良く来てたアパートの大家さんで、機関銃みたいにまくし立てて喋るおばあさんがおりまして。
こちらが何しててもお構いなしに喋り続けるし、同じことを何度も繰り返すので、忙しい時はお相手するのがきびしいのですが、自分のアパートでも生活保護の人を入れていると言います。

「若い人なんだけど、私なんかよりパソコンとか何でも知ってるんだよ。
だから言ったんだよ。なんでそんなに色んな事できるのに仕事しないんだって!」

大家さんが長話する上にズケズケ言うタイプだからか、あまり入居者さんが入らないのかなって。

「そんな・・それぞれ事情もあるんですから。」
と、他の方がやんわりいうのですが、ある年齢から上の人は、働かないでいることが信じられないタイプの方も多いです。

ところが、先日、入居者の方に、いつものように、なんでそんなになんでもできるのに云々(うんぬん)を同じように言ったところ、入居者さんから驚きの返しがあったとかで、憤慨して教えてくれました。

「自分は一生このスタイルを守るつもりですだってさ!」

あんまりしつこく喋ってるんで、黙らせたかったんじゃないかなと思います。

でも、そのぐらい言えるぐらいで良いんじゃないかなって思うんです。
ピンチの時に助けてもらえる制度を当たり前に使える世の中って、いつどうなっても大丈夫って安心感があるじゃないですか。
そういうのがないと、頼る人が居ない人は生きていけないじゃないですか。

不動産会社も大家さんも、途中で仕事についても、また生活保護に戻ってしまうことを考えると、ずっと生活保護のままのほうが家賃は安定するからそのままが良いって言う場合もあるぐらいですし‥(人による)

古いアパートなどは、需要がないため、取り壊しやリフォームしてお金がかかるぐらいだったら、家賃安くして住んでもらえる人がいるほうが助かったりするのですよ。

まじめに働いても税金だの社会保険だので抜かれたら生活保護よりも苦しくなってしまうような世の中がアカンのですよ‥

O田さんの話

O田さんというおじいさんの話です。
O田さんは、古アパートに住んでいましたが、アパートの取り壊しが決まり、退去依頼を受けた住居者さんは皆出て行って、O田さんだけが残っていました。

O田さんは、仕事もしていて、お家賃はきちんと支払っていたそうです。
時どき支払いを忘れても、言えば必ずお金を調達してきて支払ってました。
ただし、部屋は汚部屋で、退去時のありさまは酷いものでした。
片づけられない爺さんだったのです。

不動産会社の社長は、取り壊しアパートの大家さんからO田さんの転居先を探してほしいと頼まれて、つきあいのある大家さんのアパートに空いている部屋があるのでどうかと思いましたが、心配だったのは汚部屋でした。

以前の部屋は、取り壊しになるため、とりあえず処分するものは処分して、どうせ壊すので掃除もせず、不用品だけかたづけて引っ越しとなりました。
ですが、新居となるアパートでも同じことをされてしまうと、大家さんとの付き合いもあり、紹介した手前、転居先の大家さんに面目がたちません。

そこで、管理費を少し上げて、お掃除の人を定期的に入れてもらうことにしました。
O田さんは、自分では綺麗に住まうことが苦手な人なので、お掃除の日に人が入ることを承諾してもらい、常にきれいにしてもらうことで、大家さんにも了承してもらいました。

新しいアパートは、大家さんがいつもキレイにしていて、管理がしっかり行き届いています。
O田さんは、今まで古くて入居者もいなくなったアパートに残って、自由気ままに住んでいたので、管理されることが気づまりになりました。

ある日、不動産会社のお店に飛び込んできたO田さんは、激昂していました。
「大家がいちいちうるさいんだよ!もうあんなところはイヤだよ!」

お風呂もあまり入らないO田さんは、臭うので、女性スタッフはちょっと引き気味で話を聞いていましたが、あんまり怒っているので、なだめようとしても逆上するばかりです。

「ちょっと外で立小便してるだけで文句言うんだよ!」

「ああ、そりゃあー‥」
の声をグッと飲みこんで、話を聞いている間に社長が戻って来て、対応交代しました。
昔の人だからか、話し相手が男性のほうが静かになります。

社長になだめられ、少し落ち着いて帰って行くO田さんでしたが、数日後、またやってきました。

「先日、ちょっと怒りすぎちゃったから‥」
O田さん御用達のレッドブルを、人数分持ってお詫びに来ました。
O田さんの汚部屋の画像を見てしまったスタッフは、ちょっと受取りづらかったですが、
「まあ~こんなお気遣いして頂かなくても‥」
なんていいつつ、とりあえず頂きます。

少し落ち着いて、おだやかになったO田さんは、自分では覚えていられなくて、お家賃がきちんと払えているかの確認をしにきたのです。

「でも、お家賃はきちんとお支払い頂いてるし、助かりますよ~」
と言うと、O田さんも、前記のお喋りおばあさん大家さんと同じことを言い出しました。

「最近の若いひとって、どうして働かないんだろうね‥
俺は足が悪いけど、警備の仕事できるし、ちょっと立ってるだけでお金もらえるのに‥」

大騒ぎで汚部屋で臭うO田さんですが、ポツリと言ったその言葉が、なんとなく心に残りました。

アイデンティティというものが自分にもあるならば、マンガ家してた時の自分がまさにアイデンティティだったと思うのですが、それから離れた時に、なんとも抜け殻みたいな気分でいた時期があり、「自分って何者?」感が強かったこともありました。

でも、外で働いて、職場を転々とする間に、友達が増えて、抜けた穴が埋まるような新鮮な感覚もあり、今までアイデンティティとなっていた何かが、形を変えて増えたというか、受け皿が大きくなった感じも覚えてたのです。

執着から一度離れると、大人になってからも変わるなあと。
体力や向き不向きなど、適正はあれど、金稼ぐだけのことで、これじゃなきゃいけないなんてないんだなって。

O田さんも、その後少しずつ大家さんとなじんで、気さくにお喋りなどもするようになったそうです。

しぶとくなろう

高齢の方の言うことなので、働かない人=若い人になりがちですが、投資などあまりしないような昔の人は、お金は働いて得るものって感覚が強いのでしょう。

認知症になってしまった父がお世話になっている施設に面会に行った時
「俺は毎日働いてないのに、どうしてこうして生活できるんだ?」
と、ポツリと言いました。

父は自営業が長かったですし、世の中にはボーナスや年金や、配当金などという収入があるということはすっぽ抜けて、仕事をしてないのに生活できるのが不思議でしかたないようでした。

自営業って‥

そんな父も、自営の店が不渡り出して、借金かかえて離婚になって、店たたんで転職してから、何だかんだで80過ぎまでまだ元気だったりして‥

しかし高齢の人が言う「若い人はなぜ働かないのか」って言葉ですが、
自分見る限りでは、若いかた頑張ってる人多くて感心しちゃうぐらいです。
特に、リーマンショック後に就業した職場なんて、仕事教えてくれていたのは自分より6〜8歳は若い方で、ブラック企業を経てここにおりますという筋金入りでバリバリ働いてる上に親切でした。

不動産会社で来たお客さんで、転職で引っ越し先を探していた若い方が
「やっと昼に働ける仕事見つかった」
と、ポツリと言ったのも、なかなかシミジミ来るものがありました。

みんな、がんばってるよな~‥
自分もなんとかしのいでいこう~‥
いつか、楽になれるまで‥

楽になれるって、どういうことだろな‥

それはさておき、今日のアレです

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