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3Dプリンターで寿司をつくっています。(#00:これまでの活動紹介)

初めまして。
フードテックアーティストの榊良祐です。

私は、
「食」と「テクノロジー」と「アート」を掛け合わせ、
未来にあるかもしれない食の風景を、妄想し、可視化し、
実際にプロトタイプも開発し、世界に向けて発信する、
スペキュラティブなフードテックアーフードテックアーティストとして活動を続けています。

2016年に
OPEN MEALSという名で活動を開始して以来、
産業の垣根を超えて多様な方々の知恵と力を借りて、
幾つもの未来食ビジョンを世界へ発信してきました。

これまでに発信してきた「未来の食ビジョン」の一部

これまでに27ヵ国のメディアで紹介頂き、
4都市のミュージアムで展示も行いました。
(日本は六本木の森アートミュージアムで2回展示)

歴史ある日本食と、
未来のテクノロジーが出会ったときに、
日本食文化はどう変化していくのか?
飛躍的な妄想力と可視化力を合わせ。
多くの人々が共感する未来食ビジョンを発信し、
新たな食文化の種を生み出すことに、私の興味と熱意はあります。

最新プロジェクトは、ここnoteにて、開発中の様子も入れつつ、食最前を発信して行こうと思います。

と、その前に。
OPEN MEALSの活動をご存知ない方も多いと思いますので、
これまでの代表的なプロジェクトを
超ざっくりですがご紹介しますね。


『寿司テレポーテーション』 (2018年)
食」はデータでシェアする時代へ!
食がデータ化され3Dプリンターがあれば、宇宙でだって寿司を食べられる世界。その技術構想構想と、プロトトタイプを開発し、
米国で行われる巨大なイノベーティブカンファレンスSXSW2018で発表。
ここから突然世界中から問い合わせが殺到しました。

東京で握った寿司をデータ化。
味、香り、食感、形状などのデータを取得し、food baseと呼ぶプラットフォーム保存
データをDLして、3Dプリントされるマグロ寿司
宇宙でも美味しいデータ寿司を食べれるようになっちゃうかも。


データ食の世界標準規格構想『.CUBE』 (2018年)

食をデータでシェアするためには世界標準のデータフォーマットが必要。
.PDFや.JPGのように、食データをやり取りする
.CUBEというデータ食フォーマットの構想とUIを可視化。
米国のフードテックカンファレンスSKS2018@Seattleで発表。
完全にクレージーな日本として人として認識されました。

3㎝の立方体を食の最小単位。レイヤー構造として、レイヤーごとに、
味、香り、質感、栄養素などを設定して食をデザインするアプリケーション
一般ユーザーは、.cubeを扱うフードデザイナーが配信する食データを選択してDL出来る。
そのアプリケーションのUIイメージ。
DLしたフードデータは、専用の3Dプリンターで出力することが可能。
一連の仕組みとアイデアは特許を申請中。


『寿司シンギュラリティ』(2019年)

個人のゲノムデータなどから、パーソナライズされた寿司を3Dプリンターなどで提供するレストラン。細胞培養やバーティカルファーミングなど食材の製造は全てレストラン内で完結。カーボンニュートラルを実現する持続可能な超未来型寿司レストラン構想の発表。
このプロジェクトが、4都市のミュージアムで展示されました。

あらゆるフードテックが実装された未来の寿司レストラン
様々な専門家にインタビューを行い描いたのがこのビジュアル
未来の様々なテクノロジーによって実現するであろう寿司メニュー。
様々な専門家にインタビューを行いファクトベースで描いた。


『サイバー和菓子』 (2020年)

実食可能な3Dプリント和菓子。
気候変動により失われつつは日本の四季。
その日の気象データにより自動生成される和菓子を、新しい四季の感じ方。
あるかもしれない未来の日本食文化として提案。

気温、風速、気圧などの気象データから、和菓子のデザインを生成するアルゴリズムを開発。
過去の気象データから生成する。「あの日の和菓子」
誕生日や記念日に贈る。新しい和菓子文化になるかもしれない。
出力中の3Dプリント和菓子。
3Dプリンター用の練り切りを、和菓子作家、紫をんさんと開発。
テクノロジストチームKONELとは、細かなアルゴリズムの検証を重ねた。
東京の森アートミュージアムでの展示の様子。
モバイル茶の中で体験する未来の和菓子体験。

これらのプロジェクトは、私の妄想だけではなく、
第一線で活動する、
研究者、技術者、料理人や和菓子作家などとの共創により、
リアルな課題や、裏付けのある技術・情報に着想を得て、
制作しています。


さて、次回は、
2022年の最新プロジェクト『寿司リジェネラティブ』について、
ご紹介いたします!

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