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袖摺れだから

8月に父方の祖母を亡くしたばかりだというのに、母方の祖母までも他界してしまった。91歳。
DMに埋もれた母からの携帯メールに気づいたときには葬儀まで終わってしまっていた。「だって返信くれないんだもの」などと平然と言う。
あまりのことに、言葉が出てこない。

これがエッセイでなく掌編とかだったらよかったのに。

おばあちゃん、大好きだったよ。わかってると思うけど。
遊びに行くたびにいつも熱烈に歓迎してくれたね。
わたしたちの好物を熟知し、多少の行儀の悪さも許してくれた。
夏の夜にわたしと姉だけで泊まらせてもらったのは、最高の思い出。

いろいろ言いわけして秋田に帰らなくて本当にごめんね。
でも、わたしたち袖摺れだから、また会えるね。
人の形をしていなくたって大好きだよ。

今年2度目の弔電を打っていたら、「お届け日」が祖母の誕生日にあたることに気づいて、ようやく目の奥が熱くなってきた。
祖母がわたしの母ならよかったのに。

生きているうちに第二歌集を出すために使わせていただきます。