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4歳息子が最初から補助輪を使うことなく自転車に乗れるようになった話

かんしゃく持ちで、泣き虫で、禁止事項を守れず、物の扱いが雑で、いたずらが大好きで。
ザ・手のかかる4歳児な息子ですが、そんな彼にも取り柄があります。

かわいい。(いきなりの親バカ)
感性が豊か。(月や夕焼けを見るために窓にかじりつく)
そして、運動神経がいい。
恐れることなくジャングルジムやうんていのてっぺんに立ったり登り棒をどこまでも登っていったりキャッチボールを延々続けたりと、好奇心と体力の限りなんでもこなす。

でもまさか、4歳にして自転車をすいすい漕げるようになるとは思わなかったんです。
しかも最初から最後まで、補助輪に頼ることはありませんでした。

特別珍しいことでもないかもしれませんが、わたし自身乗れるようになったのは6歳だったし、現在6歳の娘がまだ補助輪付きしか乗れないことを思うと我が家的には驚きに値する出来事でした。

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3歳の誕生日に自転車をプレゼントし、蹴りこぎに慣れさせることから、息子の自転車トレはスタートしました。

最初から補助輪のないタイプの自転車で、ペダルユニットの取り外しが可能なものです。
つまり、ペダルも補助輪もない自転車本体にただまたがることから始まるわけです。

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(※両膝と両肘のサポーターも一式買いました。気づけばあまり装着しなくなっていましたが)

飽きっぽい息子ですが、さすがにマイバイクは気に入ったらしく楽しそうに蹴りこぎしていました。
その後すぐに酷暑の夏がやってきて、翌年には例の感染症が蔓延し、外で練習できた回数は数えるほどしかありませんでした。

しかし保育園も登園自粛させている今、体力を持て余した子どもたちのため、自転車練習の日々に突入。
蹴りこぎでどこまでもぐんぐん進む息子の様子を見て、時は来たれりと思い、ペダルを取りつけてやりました。
地面の傾斜を利用して勢いをつけ、ペダルにひょいと両足を乗せるというスタイルを、息子はほとんど自分で会得しました。

その距離が5メートル、10メートルとわずかな時間で一気に伸びて、ペダルを漕ぎだすまではあっというまでした。

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え!? 漕いでる! と思ったときの衝撃は忘れられません。

気づけば広場の大きな円を何周もぐるぐる走ることができるように。
転ぶこともぶつかることもなく、Uターンもブレーキもお手の物。
おおおお……嘘みたい。

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息子、かっこいい。かっこいいよ。
こういうときには集中力や根性を見せてくれるんだね。
母は胸熱です。

もちろん褒めまくってかわいいドヤ顔をゲットしました。
大寒波の中、がちがち震えながら練習に付き合った甲斐がおおいにありました。

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もしや、補助輪こそが自立への道を遠回りさせていた……?
そうだとすると目から鱗です。
補助輪がついているとバランス感覚がつきにくいのかもしれません。手を放しても転倒しないので。
自分の体で車体を支える感覚を先に身に着けさせるのが近道ってことなのかなあ、と夫と話しています。

思いきって娘の自転車からも補助輪とペダルを取り外してみました。
蹴りこぎからまた始めてみます。ファイッ!

業者の回し者ではありませんが、友達にも訊かれたのでメーカーのリンクを貼っておきます↓

「へんしんバイク」
https://www.henshinbike.com/

「30分で自転車デビュー!」はさすがにちょっと盛ってるんじゃ…と思ってしまいますが(すみません)、中にはそのような凄い子もいるかもしれません。
また、補助輪で慣らす方が合っている子も多いかもしれません。
ただ、うちの子にはこのスタイルが合っていました、という話でした。


きみは漕ぐ、ペダルにかかる重みだけ地球をわずか凹ませながら  柴田瞳





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