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オーガニック食品をどう選ぶ?

こんにちは。るーぷです。
今日は、僕が普段どのような目線で食品を選んでいるか、ご紹介しようと思います。色々まとめていたら、膨大な量になってしまいました。オーガニックスーパーに行くと、買い物に結構な時間がかかるのですが、なるほど、脳内でこんなにもたくさんのことを考えていたのか、と自分でも驚きました(笑)新しい情報がありましたら、こちらに随時アップデートしていきます!


大前提:「これはなに?」と思うものが使われていたら買わない

健康を気にしている方は、食品を買う際に裏面に書いてある原材料を確認することがあると思います。僕も基本的にすべての食品について、原材料を確認しています。その時、一目見て自分が説明できないものが使われている場合は、買わないことにしています。
例えば、着色料として、「カラメル色素」が使われていたとします。このカラメル色素とは何でしょうか?おいしそうに茶色に着色するためのものでしょ、と単純に考える方もいるかもしれませんが、どのようにそれは作られているのでしょうか?その原料は何でしょうか?おそらく説明できない方が大半ではないでしょうか。ネットでカラメル色素について調べると、例えば発がん性が疑われるような記載がされていることもありますが、そもそも自分が理解できないものを口にすること自体に、疑問を持つことが大切だと思います。
この大前提を頭において、実際にどのように食品を選んでいるのか、次のパートでお話しします。

まずは有機JASマークを見つけよう

有機JASマーク

日本でオーガニック食品を選ぶときに一番簡単な方法は、有機JASマークを見つけることです。有機JASマークは、「有機食品の検査認証制度」に基づき、有機農産物、有機畜産物、有機加工食品に認定されたものに付いています。原則として農薬や化学肥料は使用できず、遺伝子組み換え技術も使われていないなど、厳しい条件の下で生産された食品です。「原則として」農薬や化学肥料が使用できないということで、実は抜け道もあるのですが、普通に売られている食品よりも健康的であることには間違いはないと思いますので、僕は基本的に有機JASマークが付いた食品を選ぶことにしています。
農林水産省のホームページで有機JASについて確認することができますので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
次に、有機JAS以外にどのように選んでいるかをご紹介します。

農産物の選び方

1. 自然農法

僕は基本的に有機JASの農産物を購入することにしていますが、有機JASマークがついていなくても、「自然農法」で栽培されている農産物があります。自然農法の定義は様々ですが、農薬や化学肥料はもちろん、有機肥料なども使用しない農法と理解しています。自然農法で育てられた農産物は、究極のオーガニック食材と言えるのではないでしょうか。自然農法の農産物自体はあまり見かけることができませんが、もし店頭にあれば購入しています。

2. 転換期間中有機農産物

こちらによると、有機JAS認定されるには、「多年生作物は最初の収穫前3年以上、それ以外の農産物は種又は植付前2年以上の間、有機的管理が必要」とされています。「転換期間中有機農産物」は、「転換開始後最初の収穫前1年以上の間、有機的管理」されたもので、有機JAS認定されるには期間が足りない農産物です。たまに見かけますが、どうしても必要な農産物の時でなければ購入しないかな、と思います。

3. 栽培期間中 農薬・化学肥料不使用

「栽培期間中農薬・化学肥料不使用」と書かれているものもあります。こちらは、農産物を栽培していない期間は農薬・化学肥料を使っていると考えられます。栽培期間中に使用していないだけマシですが、土壌には残留している農薬・化学肥料の心配が残るので、あまり購入していません。

4. 特別栽培

「特別栽培」とは、農薬や化学肥料の使用を一定の割合減らした栽培方法です。特別栽培のお米などは普通のスーパーでも最近よく目にするようになりました。価格も特別栽培ではないお米に比べてそこまで高くはないのですが、農薬や化学肥料が使われていることに変わりはなく、基本的に購入していません。

畜産物の選び方

0. 農産物以上に難しい

畜産物の選び方は、農産物よりも非常に難しいです。というのも、飼育されている以上、自然界に近い形で育てられているものが非常に少ないためです。有機野菜を取り扱うスーパーはだいぶ増えてきた印象ですが、畜産物で「有機」に近いものを手に入れるのはなかなか難しいのが現状です。それを踏まえたうえで、できるだけ気を付けているポイントを以下に記載します。

1. エサに要注意

飼育中に与えているエサが何か、確認します。遺伝子組み換えではなく、かつ農薬等を使用していないこだわりの飼料を与えているお肉がベストだと思います。

2. ホルモン剤や抗生物質、ワクチンなどの薬に注意

飼育中にどのような薬剤が使われているか、確認します。何も書かれていないお肉は避け、どうしても必要な場合はワクチンだけは接種しているお肉を買うこともあります。

3. 育つ環境に注意

飼育中にストレスなく成長できる環境で育っているかにも注意を払っています。例えば、鶏ではよく「平飼い」という表記を目にしますが、そのようなより自然に近い形で飼育されているお肉を選ぶようにしています。

魚介類の選び方

1. 国産の天然もの

魚介類には有機JASなどの規定はないと思いますが、購入する場合はできるだけ天然のものを選びます。養殖ではどのような飼料を与えているのかわからないためです。例えば養殖のサーモンは、発色を良くするために着色料を飼料に混ぜていたり、抗生物質を与えていたりするケースもあるようです。

加工食品の選び方

1. 食品添加物・人工甘味料・着色料・保存料・香料不使用

有機JASマークがついている加工食品は、食品添加物・人工甘味料・着色料・保存料・香料などの添加物が使われていないものも多いです。ただし、「無添加」と書いてあっても、実質的には添加物と同様のものが使用されている場合もあるので、注意が必要です。
例えば、「酵母エキス」、「たんぱく加水分解物」などです。これらが含まれていても無添加と記載されていることがありますが、一番最初にお伝えした「大前提」からすると、選ぶ対象にはなりません。

2. 醤油・砂糖・塩・油等の調味料に要注意

加工食品の原材料の中で例えば醤油が使われているとき、「醤油」とだけ書かれていて、どのような醤油なのか分からないケースがあります。僕は調味料もオーガニックであるものを選んでいます。
また、「砂糖」や「塩」とだけ書かれているものも、精製された白砂糖や食塩を使っている、こだわりのない食品であることが多いと思います。(もしこだわりがあれば、「てんさい糖」や「天日塩」など、具体的に表記されています。)
使用している油についても、「植物油脂」や「食用油脂」などざっくりと書かれているものもたくさんあります。これも、「大前提」から外れるので、買う対象にはなりません。(米油、パーム油など、油の種類が書かれているものもありますが、加工食品に油を使用しているもの自体、個人的には避けています。例えば、ポテトチップスなどの揚げている食品であれば、大量生産している以上、油の使いまわしや酸化している油の使用などを気にかけてしまうためです。)

3. グルテンフリー

現在は極力小麦粉を摂取しないようにしています。日本人にとっては体質的に合わないと聞いたのと、小麦を食べた後おなかを壊すことも多かったためです。小麦は多くのお菓子に使われているので、食べられるものがかなり絞られますが、体調は良好なのでグルテンフリーの生活が合っていると感じています。

調味料・油の選び方

1. 白いものを避ける

精製された純度の高い砂糖・塩は避けましょう。それらは、精製されるタイミングで、ミネラルなどの栄養素の大部分が失われています。
砂糖自体あまり買うことはないですが、買うとしたら、白い砂糖の代替としてはちみつや有機のココナッツシュガーを選びます。
塩は、ミネラルが残った製法(天日塩など、イオン膜が使われていない伝統的な製法)で作られたものを選びます。この時、食塩相当量がどれだけかを確認しましょう。僕はできるだけミネラル成分が多く含まれているものを選ぶようにしています。

2. コールドプレス

炒め物などに使う油は、有機でコールドプレス(低温圧搾されたもの)のオリーブオイルを買うようにしています。オリーブオイルは、有機でコールドプレスのものが比較的手に入りやすいです。有機溶剤を使って抽出された油は使うべきではないと思います。

3. 容器に注意

調味料や油は比較的長期間使用するため、容器はプラスチックではなく、ガラスの瓶に入っているものを選んでいます。

お酒の選び方

0. お酒にもオーガニックがある

お酒は国税庁の酒類における有機の表示基準に基づき、有機やオーガニック等と表示されているようです。選ぶ際は、この記載があるかまずは確認します。

1. 蒸留酒より醸造酒

お酒は醸造酒を買うことにしています。醸造酒は、酵母などの力で発酵させて作られるものです。例えば、ビール、日本酒、ワインなどです。これらは発酵により作られるので、蒸留酒より自然な製造方法と言えると思います。
また、日本酒の場合は醸造アルコール(これも蒸留酒の一種です)が入っているものではなく、純米のお酒を買うことにしています。

2. 酸化防止剤無添加

ワインには、酸化防止剤として亜硫酸塩などが添加されることが多いですが、ワインを買う際はオーガニックかつ酸化防止剤無添加のものを選んでいます。(発酵の途中で自然発生的に生まれる亜硫酸塩が微量に含まれているものもありますが、それは仕方がないと思います。)このようなワインを飲んだ後は、二日酔いにもなったことがありません。


いかがだったでしょうか。これらは様々なところから情報を得て個人的に実践していることなので、もし共感できるところがあれば参考にしていただけると嬉しいです。

2022/03/31:初投稿
2022/04/01:「加工食品の選び方」にグルテンフリーを追加しました。