「働くこと」への悩みがあれば、サポステはいかがでしょうか
「サポステ」って聞いたことありますか?
わたしは今まで一度も聞いたことがありませんでした。
きっとマイナーな場所なのですが、
休職期間~働き始めてからも自分自身、とても救われた場所だったので、ぜひ「聞いたことある」という方が増えるように、簡単にご紹介できたらと思います。
まずはHPがこちら。
「サポステ」とは通称、愛称であり、
正式には「サポートステーション」と言います。
これは全国各地にあり、厚労省委託の就労支援機関です。
利用は原則無料。
(何かプログラムを利用する場合、お金がかかるかは不明。相談のみであれば何度でも無料でした)
お仕事に悩みのある15歳~49歳が対象です。
他の就労に関する機関との違いは、
・基本的にはお仕事の紹介をする場所ではない
・就労移行支援等とは異なる
という部分かなと思います。
ここからは、実際に利用開始から、実際に使った期間の雰囲気や感想をまとめていこうと思います。
ご興味のある方はご覧いただけると嬉しいです。
1、利用開始
はじめに、住んでいる地域のサポステへ電話をかけて利用の申し込みをします。
初回の面談予約は、約1週間~2週間後で案内があります。
急遽空きが出れば、直近の案内もあるかもしれませんが、申し込みから初回までは少し時間が空くことを想定しておいた方が良いかと思います。
2、初回面談
予約の時間に現地に行きます。
わたしがお世話になった場所は、毎回はじめに受付カウンターで名前と予約時間を告げると、好きな席に座って待つよう案内をしてくれました。
席はオープンスペースがベースで、
一部パーテーションのある席も用意されています。
相談する場のため、オープンスペースということに最初抵抗がありましたが、みんな何かしらの悩みがあってきているということを考えると、オープンさにはすぐ慣れました。
今まで、悩みはこっそりという感覚でしたが、いつの間にか、ここならオープンに正直に話しても「誰にも笑われない、誰も否定しない」という安心感を感じることができました。
そのため、自然と?パーテーションの席を選びませんでしたし、選んでいる方もごく少数でした。
では、初回面談内容はというと、
今のこと
生まれたときのこと
色んな出来事、思い出、考え方を、じっくり聞いてくれました。
「こんなに話していいの?」
「こんなに自分のことばっかり話してつまらなくない?」
ってちょっと思っちゃうくらい、
「それはどうしてでしょうね?」
と話をまとめつつ、深堀りをしてくれました。
時間としては1時間半。
所感としてはあっという間でした。
最後に契約書を交わして、次回の予約を取って終了の流れです。
この1回でも、
「自分ってこう思ってたんだ」
「この部分が分かってないな」
と気づきがあったり、
支援者の方の「どうしてかな」という投げかけによって、自分の気づけていない深い芯の部分を考えるきっかけとなりとても面白い時間となったように感じました。
3、継続面談
2回目以降は、担当の支援者さんがついてくださり、今の仕事に関する悩みについてさらに深堀りをしていきます。
わたしの場合は、仕事が続かなかったり、人からの影響をもろに受けてしまう部分が悩みだったので、その点について幼少期~働いた経験まで長いスパンを通して一緒に考えてくれました。
例えば、「仕事に自信がない」ことについて。
どうしてだろう?
他の時はどうだろう?
小さいときからそうゆう思いはあったんだろうか?
と、様々な問いかけを通して、悩みの根本の原因を一緒に探してくれます。
自分の価値観は何歳の時に作られたのか
それは何がきっかけだったのか
何度かの面談で気づいたことは、自身の考え方の癖は経験に基づいて生まれたということ。
親から繰り返し言われていた言葉
失敗した経験
成功した経験
周りにいた人のタイプや言動
そういったものに影響を受けて、今の自分がいるということに改めて気づきます。
そういったたくさんの気づきを通して、
「自分」というものを客観的に見て、知る。
その「自分」を好きとか嫌いとかではなく、
ひとつの存在として知る。
それによって、面談が終わって生活に戻った時、今の自分の行動やふと考えたこと・感じたことって、自分の傾向からくるものだからと俯瞰して考えられるようになる。
これって、かなり大きな変化だなと思いました。
一度、面談中、聞いたことがありました。
「これはどこをゴールにすればよいか分からなくなってしまいました」と。
休職中から始まり、一旦は派遣というお仕事に就けているものの、今後の方針には悩んでいる。この状態で続けても良いものなのか、不安になった時でした。
その時、わたしの担当の方はこう話してくれました。
「お仕事に就けたからといって、手放したりはしない。カウンセリングに行くというのも一つの手だけど、そこにつなぐにしても、まずは悩みの根本をある程度一緒に見つけてからにしたいなと思っています」と。
すごく嬉しい言葉でした。
一つ一つの悩みは氷山の一角に過ぎない。
その悩みの下、根本には何があるのかが大事ということに改めて気づかせてくれました。
4、まとめ
わたしの場合、初回を含めて5回ほど面談をして頂き、心や職が安定してきたこともあり、利用終了としました。
このように、面談だけの方もいれば、必要に応じてプログラムを組み合わせる方もいる。
その後の支援機関の案内をされる方もいるかと思います。
利用の仕方は、利用者の数だけ幾通りもあります。
詳しい部分はHPやお電話、実際の利用を通して知って頂きたいですが、私が利用して最後に伝えたいことは一つ。
利用してよかった
その気持ちです。
もし悩みがあったら、
困っていたら、
少し勇気を出して、
まずはHPを見てほしい。
できたら電話をかけてみてほしい。
それができたら一回話を聞いてもらいにいってほしい。
そう思います。
行ってよかった
そう思えた方がいらっしゃれば嬉しく思います。
それでは、本日もお読みいただきありがとうございました💛
また他の記事でお会いしましょう!
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