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#123: こんなときだから♪シベリウス〜ロマンティックな夜に「もみの木」

シベリウス:『5つの小品(樹木の組曲)』より「もみの木」(1914)

#120 -126のテーマは「愛と優しさと切なさとー木と音楽」

もみの木といえばクリスマスツリーを思い浮かべると思いますが,一年中葉を蓄える常緑樹は豊かな生命力の象徴であることが所以だそうです。
冬の寒さが厳しい北欧の人々にとって,寒さを耐え抜くもみの木は,人々の心の支えとなるシンボルとして愛されています。

フィンランドの国民的作曲家であるジャン・シベリウス(1865-1957)晩年のピアノ曲である『5つの小品』には曲の全てに樹木の名前(ピピヤラ,松,白樺,モミ)が付けられていることから「樹木の組曲」と言われています。

本日はその中から,組曲の終曲であり,演奏される頻度の高い「もみの木」をお送りします。

オーケストラの作曲家としてのイメージが強いシベリウスですが,40代後半から50代にかけて円熟味を増したロマンティックなピアノ作品を残しています。
一日の終わりに好きな飲み物を片手に,ゆったりとした気分に浸りたくなる,そんな一曲です。

今日もみなさんにとって,素敵な一日でありますように!


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