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★海外滞在体験記★ 2023年11月 ロサンゼルス

こんばんは!
キャリアカウンセラーの小坂(おさか)です。

つい先日の話ですが、アメリカのロサンゼルスに1週間程度出張に行ってきました。

※今回は、キャリアカウンセラー関係ではなく、エンジニアとしてのお仕事でのビジネストリップでした。

詳しい内容は言えませんが、今ちょっとした夢あるプロジェクトに関わっており、その関係の仕事です。

アメリカは人生初上陸でしたが、無事にミッションもクリアできて、かつ大きなトラブルもなく帰って来れたのでほっとひと安心です。

短い滞在になりましたが、ロサンゼルスで過ごす中で、刺激をたくさん受けて、自分の世界が広がった感覚もありました。

そこで今回の記事では、熱が冷めないうちに、ロサンゼルス滞在で感じたことを、つらつらと書き留めておきたいと思います。(2023年11月現在)

ロサンゼルスの治安と格差社会のリアル

私は、今回のロサンゼルス出張を通じて、いつかまたロサンゼルスに行きたいと思えるほどロサンゼルスが好きになりました。

そのため、最初に治安のことについて話すのは、少し悲しい気もします。

ですがやはり、ロサンゼルスの治安と格差社会のリアルが今回の滞在では最も強く印象に残っています。

今回、私はダウンタウンのホテルに泊まったのですが、ここがなかなか治安が悪いエリアでした。

道端には、ホームレスの人や明らかに薬物を使用していると思われる人が普通にいますし、ゴミが散らかっていたり異臭がするところもありました。

もちろんホームレスの人には、ホームレスにならざるを得ない理由があったと思われますが、それでも不用意に近づくと日本人の常識を超えた行動をしてくることもあるので、注意は必要です。

特にスキッド・ロウというエリアが危険なようで、ここには、興味本位でも近づかないことをお勧めします。(私も近づいていません。)

昼は人通りもあるので大きな問題ではないのですが、夜になると街の雰囲気はガラッと変わります。

歩いている人はほぼいなくなり、外から警察のサイレンが鳴ったり、奇声が聞こえてきたりも・・

そんな感じだったので、ロサンゼルスに着いた最初の夜は、
「明日から、大丈夫かな。」
「仕事以外の日は、ホテルに閉じこもろうかな。」
と少し泣きそうになってしまいました。

でも、何日か過ごすうちに、だんだん街の雰囲気や歩き方もわかってくると、安心して行動できるようになりました。

そんな惨状がある一方で、ダウンタウンにはきれいな建物や高層ビルもあり、ビシッとしたスーツを着た人もちらほらいました。

ダウンタウンというひとつの街の中に、ここまで経済格差のある人たちが同居しているというのは、異様な感じもしましたね。

きらびやかな高層ビルの足元に、ホームレスの人が転がっている光景は、アメリカの格差社会の深刻さを象徴しているようで、私には忘れられません。

ここまで聞くと、ロサンゼルスはすべての地域が治安が悪いように思われたかもしれませんが、場所によっては、治安に関する不安を感じないところもありました。

例えばトーランスは、街中にもゴミはなく、ホームレスのような人も見当たりませんでした。

日本人も多いので、ここを旅の拠点にするのはいいかもしれませんね。

また、サンタモニカも比較的治安はいいとされています。

ただ、私がサンタモニカを訪れた時には警察の方が男性を取り押さえている現場に遭遇してしまいました。

ですので、どんな場所でも何があるかはわからないと注意しておくのが良いですね。

また、このダウンタウンの治安の光景を目の当たりにして、逆に日本はものすごく治安がいいということに、あらためて気づかされました。

これは、日本だけで暮らしていたら実感できなかったことです。

また、ダウンタウンを歩いていて、特に日本と違うと感じた点があります。

それは、歩きスマホをしている人が全然いないことです。

日本では、街中で歩きスマホをしていて前を見てない人が多いですが、ダウンタウンではそういう人は全くいませんでした。

これはやはり、常に周囲を注意しながら歩かないと危ないからだと思います。

慣れない土地ではスマホで地図など調べながら行きたいところですが、調べごとをする時はしっかり止まって、壁を背にして周りも見ながらスマホを使うのがいいかもしれませんね。

また、街中でスマホで不用意に写真を撮るのも危険だと思います。
(私も、街中はほとんど写真は撮りませんでした。)

街中にそんなことをしている人はいませんし、浮かれた旅行客だと思われるとターゲットになる可能性もありますからね。

人種的マイノリティになるという経験

ロサンゼルスは、メキシコ国境に比較的近いこともあってか、ヒスパニック系の人種を中心に様々な人種がいるエリアです。

滞在中も、旅行客以外の日本人にはほとんど出会うことはありませんでしたし、さまざまな人種の方に囲まれて過ごすことになりました。

ロサンゼルスでは、私は日本人(アジア人)として人種的マイノリティになったんですね。

最初は、外国人の方に囲まれるとなんだかドキドキしましたが、アメリカで過ごしているうちに、徐々にマイノリティとして存在していることにも慣れてきました。

みんなが違うことが当たり前、ということが、どこか心の前提にあるのかもしれませんね。

ロサンゼルスでは、みんなが思い思いの過ごし方をしているようで、それを誰も特に干渉したりはしていません。

そんな自由な雰囲気を感じると、異国ではありながら、なんだか居心地もいいかもと思いました。

また少し話は変わりますが、Uberを使っている時のことです。

運転主と話をしていたのですが、私が日本人だと伝えると、こんなことを言ってくれました。

「日本人はいい人が多いね。私は長くドライバーをしているけど、日本人が一番信頼できるよ。」

この言葉を聞いた時、私はなんだか胸が熱くなり、自分が日本人であることに誇りを持てる気がしました。

今までにロサンゼルスに行かれた日本人の方が、日本人のプレゼンスを向上させてくれたから、今私が安心して過ごせている。

そう思うと、感謝の気持ちも生まれました。

私が日本という国に生まれたこと、日本人という国籍をもって生まれることができたのは、実はかなり幸運なことなのかもしれません。

ロサンゼルスにて人種的マイノリティになってみて初めて、そう感じられました。

アメリカのスケールの大きさと食事に関して

なんだかネガティブなことが続いてしまったので、次は私がいいなと思ったことについてお話ししたいと思います。

一番はやはり、スケールが大きいことですね!

サンタモニカビーチ周辺も歩きましたが、とにかく広くて開放感がありました。

というか、ヤシノキの背が高すぎてびっくりです。

ながーーーいヤシノキ。のびのび育ったのか?


他にもスケールの話でいうと、食事の量、特に飲み物の量も日本より圧倒的に大きいですね。

そもそも渡されるカップが大きくて、ロサンゼルスのスモールサイズでも、日本のミドルかラージサイズくらいの感覚です。

また、アメリカはハンバーガー発祥の地でもあるので、ハンバーガーは間違いなく美味しかったです!

日本には進出していないですがロサンゼルスでは有名な「In-N-Out Burger」に行ってきましたが、パンが美味しくてパティもジューシーでめちゃくちゃ美味しかったです。

アニマルスタイルという味付け(?)オプションがおすすめです。

日本に帰って、とあるお店でハンバーガーを食べましたが、「なんか物足りない・・」感じになるほどでしたね。

ロサンゼルスには他にもバーガーショップがたくさんあるので、次回はもっと巡ってみようと思います。

ただし注意点として、日本に比べるとロサンゼルスの物価は驚くほど高いです。

In-N-Out Burgerはまだ安いほうですが、それでもバーガーセットで1500円でした。

レストランでは、一食食べるだけで3,000円程度いくのが普通でした。(さらには、これにチップも加算されます。)

円安とダブルパンチで、日本人にとってはなかなか出費が痛いですね。

街中の交通インフラの発達

ダウンタウンやサンタモニカ周辺を散策していて驚いたのですが、ロサンゼルスは交通インフラがものすごく発達していました。

特に、Uber(タクシー配車アプリ)はめちゃくちゃ便利です。

Uberがあれば、スマホひとつで行きたいところへどこでも行けます。

車社会のロサンゼルスでは、大変お世話になりましたね。

その他にも、街中にはフリーライドできる電動スクーターがたくさんありましたし(乗るには現地の免許が必要)、地下鉄やバスも張り巡らされています。 

電動スクーターは、まだ日本では普及していませんが、ロサンゼルスでは結構メジャーな移動手段のようでした。

UCLA (カリフォルニア大学)にも行ってみましたが、学生さんが電動スクーターでビュンビュン走り回っていました。

そこらじゅうにある、電動スクーター


そして、地下鉄やバスに関しては、なんと初乗り1.75ドルでどこまでも行けます。

これらをうまく使えば、かなり安価に移動することができるんですね。

ただ、バスはまだマシなのですが、地下鉄はやはり雰囲気が危なかったので、使わない方がいいかもしれません。

私も駅まで近づいてみたのですが、異臭がしたり様子がおかしい人がいたので、使うのはやめておきました。

電車を寝床にしている人も多いので、日本と同じ感覚で電車に乗るのはやめて、短い距離でもUberを使う方がいいかもしれませんね。

注意する点さえおさえておけば、自由にどこでも行けるのがロサンゼルスの魅力だと思いました。

会話を楽しむ文化

ロサンゼルスにて、現地の方との交流という点で、私がいいなと思った点があります。

それは、レストランの注文時やスーパーのレジなどで、多くの人がちょっとした会話を楽しんでいるということです。

例えば、朝カフェに朝食を食べに行ったのですが、私の前にいたおじさんは店員さんとこんな感じの会話をしていました。

「やぁ、今日はどうだい?」
「いい感じさ。今日の天気のようにね。(その日は晴れ)」
「それはよかった!今日は何にする?」
「あったかいコーヒーとオムレツで1日を始めたい気分だよ。」

私はその会話を聞いていて、なんだかあったかい気持ちになりました。

ただその後、自分の注文の番になると、うまく話せずいい感じのことは言えませんでしたが・・

最初は何を言ったらいいのかわからず、レストランに行くのもおっくうでしたが、最後には少しだけ話せるようになり、なんだか楽しくなってきました。

日本だと、なんというか店員さんが機械的に注文やレジを処理している感じですよね。

それはそれでいい点もありますが、ロサンゼルスで過ごした後に日本に帰ると、なんだかちょっとぬくもりに欠けるような気もしました。

他にも、飛行機の隣の席になった人と、少しだけ会話を楽しむこともできました。

充電器をさす場所を場所を教えてあげると、ガムをもらったり、タコスをお勧めしてくれたりして、ハロウィンの時期でもあったのでパーティの話なんかも聞きました。

道中で知り合った人と、気軽にちょっとした会話を楽しめるのは、いい文化だなと感じました。

旅行客を狙った詐欺被害が横行?

最後になりますが、気をつけないといけないことがもう一つあります。

それは、旅行客を狙った詐欺被害が増えていることです。

有名なのかもしれませんが、アジア人観光客を狙って街中でCDの押し売りをする人がいるそうです。

何のCDなのかはわかりませんが、手口としてはこんな感じです。

・いきなり話しかけてきて、「CDをあげますよ。」と言ってくる。
・CDを受け取ると、今度は名前を聞かれて、名前を言うとCDにサインして渡される。
・そして、これはもうあなたのCDだから、代金(もしくはチップ)をくださいと言ってくる。

一度CDを受け取ってしまうと、しつこくついてくるので、結局お金を払うしかないとなってしまうようです。
(近くに仲間がいる可能性もあるので、無視し続けるのは危険かもしれません。)

実は、私もサンタモニカでCDの押売りに声をかけられましたが、無視したりあしらってなんとか回避しました。

ただその後、道の向かいでおそらく日本人と思われる男性が捕まって、お金を支払っているのを見てしまい、つらい気持ちになりました。

こんなことがあると、せっかくの楽しい旅行の雰囲気が台無しですよね。

CDの押売りは悪徳ではありますが、警察も積極的に取り締まってはいないようなので、自分で注意するしかないかもしれません。

旅の楽しい思い出を持って帰るために、しっかり情報収集をして安全に楽しめたらいいなと思いました。

まとめ

コロナ禍になって以降、初めての海外出張で私が感じたことをまとめました。

初日の夜、ダウンタウンに到着した時は先行きが不安でしたが、最終的には日本へ帰るのが少し惜しくなってしまうほどいい滞在になりました。

ネガティブなことが多く伝わったかもしれませんが、素敵なポイントもたくさんあると感じた、今回のロサンゼルス出張でした。

日本に帰ると、当然ですが周りは日本人だらけで、あちこちから日本語が聞こえてきました。

ロサンゼルスでは基本的に1人で行動していたので結構静かで、それが心地よく感じられることもあったんですよね。

そのため、久しぶりの日本語は少しうるさくも感じられました。

これからいつもの日常に戻っていくのですが、今回の滞在は、自分の世界や価値観が間違いなく広がった経験になりました。

貴重な経験ができたことに感謝します。
ということで、今日はここまでです。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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