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どうするん?50代デザイナー 〜54歳デザイナーのつぶやき〜


by 有限会社Hirozumi

「デザイナーは何歳まで」問題

2020年の1年間はホントにコロナのニュースばかりで毎日「今日何人出た?」とか、家での話題がまずコロナ、コロナの話題がなかった日は無かったと思う。

春からそのワードばかり、気付けばもう年末、もう正月、あっという間の1年だったなぁって感じます。

20代、30代の時は年が過ぎることに対して何にも感じなかったが、40後半、50を越えると1年が大切なモノに思えてくる。

2021年で54歳になり、2人の子供は今年で社会人へ。なんだか親の役目をひとつ果たした気分だ。これからは自分達のためにがんばろうと思う。

…が、ここで問題!

何歳までこの[デザイナー]という仕事ができるのか? 大きな会社に入っていれば、定年まで仕事はできるが、個人事務所や小人数でされているデザイン会社はどんどん高齢化になってきている、近年感じる事はデザイナーという職業を目指す若者が減ってきているような…よくテレビで後継者問題により老舗の店舗が店を閉めるというニュースをよく見かけるが、デザイン会社もその問題に当てはまると思う。

私が「もう50代なんで仕事がやりづらい感じがするなぁ」と話していたら、「イヤイヤ、まだまだ(仕事が)できますよ〜」って知り合いのデザイナーは言ってくれるが、イヤ違うんだ!

「仕事ができる・できない」では無くて、クライアントの担当が世代交代が始まっているという事を言いたい。

「新しい担当です〜」と言われて若い20代、30代の人が担当になり、50オーバーのデザイナーが話を聞く、クライアントの若い担当がやりにくくなってるってコト!

熟年のデザイナーが上から目線で意見や反論しちゃうと、若い担当が萎縮して自分の意見もハッキリ言えなくなっちゃうよ。

私のまわりの(熟年)デザイナーは「若い気持ち」で居る人が多いが(服装や見た目を含め)、相手(若い担当者)はそうは思っていないことが多い。自分の若い時を思い出しても自分が20代の時に40代、50代を見て(おじさんやん!)って思ってた。同じ事を思っているハズだ。50代なかばのデザイナーは、後5、6年もすれば60歳定年になるんやで。どうする50代デザイナー?

個人や小人数の事務所の50代デザイナー代表がいつまで打ち合わせに行けるのか?
55?58?う〜ん難しい様な気がするなぁ。(※あくまでも個人の意見です)

ウチには運良く感じのいい若い子が来てくれたので、1年ほど経った今は徐々に打ち合わせに参加させ、窓口を今の若い子にシフトして行くつもり。デザイン業務はウチの若い子をフォローし、支えていくつもりだ。

実際、自分達の息子や娘の世代が次の社会を支えていくのだから、若い子が窓口になり、また違う世代のデザインの仕事が始まる訳だ。

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なんだか夢が湧いて出てくる

しかし、問題はまだある、次の60歳後の話なんだ。

デザイナーという職業を選んだことには後悔は無いが、デザイナーという職業は何も資格が無い。

第二の人生に何ができるかを考えた時に実を言うと何もなかったりする。手に職を持っている職業は60歳定年以降までやり続ける可能性が大きいが、デザイナーって続けられるのか?

デザイナーって将来つぶしがきかない職業かもしれない。確かに身の周りには60代、65歳のデザイナーがいないんだよなぁ。

この業界に入った時の先輩方は今どうしているんだろう。60代デザイナーはいずこへ? もう引退してやめたのか? 悠々自適に生活している? もしくは転職してるのか?

自分が60歳になったことを考えると(後6年後だが)、どの様に生きているのか。上記のように世代交代が始まる、デザインの感性や流行も当然変わってくる、次の世代のデザイナーが活躍する時代だ。その時どう振る舞うか、と考えると悩んでくる…次どう生きるかを。

(お金を貯めている人は悠々自適に暮らせるかもしれないが、たぶん自分がその立場でも半年で飽きそうだ、しかもボケそうだ、やる気も何もかもなくなってしまいそう)。やっぱり、何か仕事をしていたいと考える。

できればデザイナーを長年していたので、クリエイティブな別の仕事をしてみたいなぁと考える。

(ここで自分の会社で居座るつもりは無い、若い世代には若い考え方があると思う、もし居座っていたら老害になる可能性だってある、煙たがられてまで、居座りたくないやん)

何かモノを創り出す〜、もしくは製造のように造る仕事にも興味あるなぁ〜、いままでデスクワークだったので体を動かすような仕事もいいか〜、とか考えると、なんだか夢が湧いて出てくるぅ〜。

色々、色々つぶやいているが、だからといってすぐに職を変えるワケでもない、今目の前にある仕事があるので、とりあえずこれを一生懸命頑張る。でも常にそのようなことを頭の片隅に置いときながら仕事をしないといけない年代になっているんだと思う。もう30年近くデザインの仕事に携わっている熟年デザイナーおやじのつぶやきとだと思って読んでいただければ幸いです!(まだまだ若い人には負けねぇ〜)

とは言え、今年は良い年になりますように go to happy!

追記:デザイナーという職業も資格も何も無いが、俳優・芸能人という仕事もそうだよなぁ。何も資格が無いまま50歳~60歳までその職業をした後、仕事がなくなったら、どうするんだろう〜。芸能人も、つぶしが効かない職業だよなぁ…(^_^;

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有限会社Hirozumi
代表 関 浩住
各種パッケージ・パンフレット/総合広告デザイン
総合クリエイティブ/商品企画プロデュース
仕事は「人生を遊ぶため」に頑張っています。とにかくビールが大好き、今や仕事終わりに事務所で一杯飲んで帰るのが定番のスタイル。
休日はドライブやバイクでツーリング、山登りと海のサビキ釣りを楽しんでいます。もっぱらアウトドア派な人でいたいと思っています。https://hirozumi-c.wixsite.com/hirozumi

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