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河上伸男先生の文章セミナー 4

【執筆者紹介】
河上伸男
広告の仕事制作所イーブン有限会社代表。
大阪コピーライターズクラブ会員。
大阪編集教室「文章ゼミ」講師。
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広告代理店でコピーライターを13年、その後独立。
「ひとのよい広告をつくろう!」をテーマに、コピーライター兼社長を続けています。

品というもの

ひとの価値って、見かけより品質だそうです。
ステキな文章を書くことができる
というのは、世の中から一目置かれる品質ではないのかな。

品質とは「品」と「質」の組合せです。
「品」は、ひとや物にそなわっている味わい。
「質」は、「たち」とも読み生まれつきの気質。
高価な品物を身につけているのに、かえって卑しさを感じさせる、
そんなひとをテレビなんかで見かけます。
「品」がないというか、物で「品」をぶらさげようとしている。
外側を飾りたてても身につかない、
どこか内側から湧きあがってくるのが「品」というものなのに。

「品」という字は「口」が三つ。
「口」で話す内容がとっても大事だからです、たぶん。
その話のなかの考えや感じ方に、そのひとの「品」の良さ悪さが出ると思うのです。
どんなふうに考え、どう感じて生きているのか。
どういう気持ちで、ひとと向き合っているのか。
「品」は、あなたの書いた文章にも見え隠れします。

飾ろうとしない木綿のような文章、
なのに読んでいると、ここちいい味わいが感じられる。
書いたひとの「品」につつまれてしまうのですね。
あなたらしく、背のびしない想いを書いていくところに
「品」はふっと、浮かぶのかもしれません。

ー河上伸男先生の本『ぶんごころ』より抜粋ー
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