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強くないよ。弱くもないけど

「せいこさんは、どうしてそんなにお強いんだろうか」


最近、1番クリーンヒットしたセリフだ。

強くはないよ。
でも、弱くもないの。

うん、そんな感じ。


✴︎弱さってなんだろう?


それを持つことで、
他人の痛みがわかるなら、
わたしは弱い人間のままでいいと思うの。

でも、
それを持つことで
自分に甘くなったり
過度な批判をしたり
飲み過ぎ食べ過ぎも含めて自分を傷つけたりするのなら
その弱さは捨てていいと思う。
わたしが通ってきた道だからこそ、思う。


✴︎強さってなんだろう?


わたしは、
弱いことを自覚して、
それでも前を向こうと努力してる人が強いと思う。

風の谷のナウシカに出てくる「ナウシカ」
紅の豚の「マルコ」
もののけ姫の「アシタカ」
天空の城ラピュタの「パズー」

最近なら、
ワンピースの麦わらの一味。
あのメンバーは皆、心が強い。


強い人は、
腕っぷしの強い人でもないし、
ケンカの上手い人でもないし、
頑固な人でも、ずるく稼ぐ人でもない。


わたしから見ると、
年下の意見を聞けない人は弱いんだよ。
その意見を受け入れるだけの器がない、と
自分で言ってしまってるのだから。
怒りでしか対処できない人は弱いと思う。

逃げる人は弱くないよ?
逃げるのも勇気がいる。
逃げ続けるのも人生だから。
もしも
今世が「逃げ続けていい」と決めてきてるなら大丈夫。
でも、
神様との約束なしに「逃げ続ける」のなら、それは必ず後から皺寄せが来ると思うの。

子どももそう。
子育ては、親のメンタルを成長させてくれる。小さいうちにたくさん関われば関わるほど成長できる(気づけば、だけど)
でも、
頭ごなしに怒ったり、
過去に自分がされて嫌だったことを子どもにもしてたり。
自分と子どもは違うのに
「わたしは親に怒られたらシュンとしてから、ちゃんとやったもん!
 怖かったから!
 なんであんたたちはしないのよ!」

過剰な母子同一視をしてしまうとつらいと思うの。
フラッシュバックしてからのヒステリーに繋がりやすくなるから。

あなたはあなた。
子どもは子ども。
同じようで立場が違うのよ。


誤解を与えてしまったら申し訳ないんだけど、
今回、子どもが産めない(うまない)と決まった人は、
その成長をしなくても、すでに成長してる人かもって思うときがある。

親友がね、
妊活からうつになって、子どもを産まない人生を決めるまで、
わたしとは一時期、疎遠になったの。
わたしには子どもが2人いるから、つらかったんだと思う。

親友の話で申し訳ないけど、
彼女は本当に「大人」なんだよ。

自分の意見を引っ込めることができる。
自信がある意見でも、周りの意見を聞いて軌道修正できる。
ダメなことはダメってわかってるし、
「やりたくないなぁ」と思ってても、締切日までにはちゃんとする。
笑いたくないときに、他人に笑えるし、
泣きたいときに泣く場所もある。
そして、それを支えてくれる人もいる。
親の手伝いにも行くし、
「人生は、持ちつ持たれつ」って、知ってるの。

だから、
年だけ重ねた中身の少ない人より、
若い時から、よっぽど立派な子だったよ。

愛情を感じる場所は人よりも大きく、
愛情を与える場所は人よりも大きかった。
そして、
批判を感じる場所はフィルターがついてて
「ここは確かにごめんなさい」と言える子だった。


その子は、
体も弱いし、
怖がりだし
コロナの期間は本当に外出0だったし。
本当に弱々に見えるけど、
わたしはあの子ほど立派な人を知らないよ。

弱さを知ってて、
その「できる範囲での精一杯の努力」もする子だもの。


だからこそ、
この言葉に集約されると思うの。

憧れてた人生はあった。
でも、
そうじゃない現実がある

虹色カルテ 第3話

誰しもが「憧れてた人生」がある。

それは、
もしかしたら子どもに囲まれて、
夫に愛されてお金にも困らず、専業主婦をすることかもしれない。

しかし
現実は夫は残業続きで帰ってこず、子どもは言うことも聞かず、家事に追われる日々かもしれない。


憧れてた人生は、
全国各地を飛び回り、
講演会をして、ファンをたくさん作ることかもしれない。

しかし、現実は
熱烈なファンにストーカーにあい、何度も引越しを余儀なくされるかもしれない。ネットでは一定数のアンチがいて、その人たちが逐一炎上させてくれるかもしれない。


憧れは、
20代で結婚して、死ぬまで愛し愛されて
一生涯の愛を貫き通すことかもしれない。

しかし、現実は
パートナーはいないまま、
交友関係は狭まり、決まった仲間と決まった飲み会で成長がないかもしれない。


憧れは、
定年退職したら、奥さまと共に
全国旅行して美味しいものを食べ歩くことかもしれない。

しかし、現実は
どちらかの身体が悪くなって、旅行に行けなくなったり、
奥さまが夫源病になるかもしれない。
愛されてると思い込んでたのは己だけ、という現実もあるのだ。


憧れてた人生が、必ずしも、
生まれ落ちてくるときに、
約束してきた人生じゃないんだと思うの。


70代に近い経営者さんが、ぽろっとこぼしてた。

会社を経営していようとも
稼ぎがあろうとも
大きくなった息子のことは、小さい時からやっぱりままならない。
息子に会社を渡して
もう余生を過ごしているはずだったけど
僕はいまだに第一線で働いてるよ

憧れてた人生は、わたしにもある。

幸せな家庭で育つこと。
結婚したら、子どもが小さいうちは、
夫の稼ぎだけで暮らすこと。
大きくなくていいから雨風しのげる家があって、
男女ともに子どもたちがいて、
帰りたいときに実家に帰れて、
夫婦仲良く、愛し愛されて子育てを乗り越えて
子育てが終わったあとは、2人仲良く暮らすこと。

でも、
スタート地点から違ったもの。
父は怒ればパンチひとつで壁に穴をあけ、怒鳴り散らす人だったから、
父から逃げるようにホテルに隠れ住んだし、
住所を告げずに引越しもした。
熱心にしてた部活だって、2年半で体も壊し、同時期に交通事故にも遭って、リハビリの日々もあった。
恋愛だって
浮気もされず、軟禁もされずに、DVも受けずに、リストカットや過食症にならない人生のほうがよかったじゃん?
と思うし、
自分が夫の顔を見て、ご飯を吐くようになるなんて、思いもしなかった。


でもね、
これが歩んできた道だから。
これでいいんだ、と思うのよ。

振り返っても、
当時のわたしが、
幼いなりに精一杯考えて出した結論だから。
わたしはそれを尊重したい。後悔なんかするもんか。当時なりのベストを尽くしたもの。


そんないろんな経験したからこそ

「過去を思ったときに、
 学んだことだけ大事にして
 つらい思いなんか、ポイしちゃえば?」

って思うの。


人はいつからでも、生まれ変われる。

そう、
これを読んだ直後から。


外から見るとさ、
わたしの経験って、
つらい経験に見えるみたい。

とはいえ、
その経験のうち、
1%でも多く楽しい経験があるなら
学べたなぁって経験があるなら


「学んだこともあるし、
 今も生きてるし、新しい出会いもある。
 助けてって言える先も、今は見つけた。
 うん、
 昔よりずっと、今のほうがなんとかなるよ」

そう思うの。


ぜひ読んでみて。
ここはわたしの人生が詰まってる。

カレの思い出シリーズは実話に限りなく近いし
(あまりにも重いから有料なの。有料でごめん)

ショートショートには、もっとライトな人生を書き連ねてる。

そして、
メンバーシップは、
ヘビーな人生の癒しをしてる最中なんだよ。


ほら、大丈夫だよ。
わたしは生きてる。
いつでも吐き出してみたらいいよ。
わたしが聞くよ。

わたしの人生は、
もしかしたら、あなたのヒントになるかもしれない。

ホロスコープは
あなたの人生のヒントになるかもしれないから。


わたしは、決して強くない。
でも、弱くもないから。


昔から大事にしてる言葉で締めくくりたいと思う。

前を向いたとき、
希望も何も見えないかもしれない。

でも、
それは、
希望の光が満ちあふれてて、
目がくらんでるだけなんだよ

小学生の時に見たドラマのセリフ

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