机の並べ方で「場」が変わる
例えば会議をするときに、会議机をロの字に組むとします。
ちゃんと直角が出るように、きれいに並べていますか?
それとも「まぁいいや」と、ずれていても気にしませんか?
僕は、きれいに並べます。あなたはどうしていますか?
机はどうやって並べますか?
講座を依頼されると、主催者の方からレイアウトを尋ねられます。
「スクール形式で」と言えば、机は正面を向いて並べられます。
学校の授業のときの、あのオーソドックスな机の配置です。
「島にしてください」と言えば、2~3台ずつ机が並びます。
学校の班活動のときのように、いくつかの島が出来るわけです。
机がきれいに並べてあると、気持ちがいいですよね。
一方、広い会場で不要な机がぐちゃっと放置されていたり、列が不揃いで、椅子も乱れ気味だったりすると、ちょっと落ち着かない。
依頼されて出向いた会場がこういう状態のときにどうするのかというと、僕はたいていそっと直しちゃいます。
小さな手間ですが、これだけで「場」が変わるからです。
場づくりは自分の内側から
「場づくり」はまず、その人の内面から始まります。
急いでいて、呼吸が上がり、細かなことに気が回らなくなる。
「まぁいいや。とりあえずカタチだけ整えておこう…。」
こんな内面が反映されると、机の並び方もぐちゃぐちゃに…。
それでは、机がちょっと曲がっていたからって、講師の話が変わるのか?
僕自身の「体感」をそのまま書くと、乱れ気味の会場では、
このようなマイナス状態からはじめて、自分が(主催者の代わりに)がんばって、
こうしてゼロ(=ニュートラル)に戻して、やっと話に集中してもらって、
こうして上げていく…という感じになります。
簡単に言うと、エネルギーを使うわけです。
場が出来ていないというのは、ゼロ未満だということ。準備不足の結果です。主催者なら、ゼロまでは整えたいですし、そうするべきです。
場が出来ていれば、集中してやるべきことをやれます。
持てる力が発揮出来るようにする
場が出来ていないというのは、安心出来ないということです。
安心出来ないというのは、力が発揮出来ないということです。
場づくりは、その人が本来持っている力を引き出します。
本来の目的、実現したいことを忘れずに現場に立ち、しっかり準備が整って、開会を迎える。こういうプロセスにいると、机はいつの間にか整います。どこかが曲がっていても、準備段階で誰かが気がついて、いつの間にか直っていたりするものです。
結局、机はきちんと並べるべきなのか?
それなら、机は揃えた方がいいのか? 適当でいいのか?
もちろん揃えた方がいいです。花を生けるような気持ちで、楽しんで机を並べてみてください。
集中して講師の話が聞けるように机をきっちり揃えよう! あるいは、リラックスして対話できるように「不揃いに揃えて」、落ち着ける空間をつくろう!
机を並べるときに、あなたのそんな「思い」を込めてください。
こんな「思い(エネルギー)」が、自然に会場に反映されると、それだけで参加者は安心感を得やすくなります。カタチだけ整えるのではなく、内側から始めてください。あなたの思いが、何よりも大切です。その思いを尊重して、そのまま場に表現してください。
*このあたりのことは、『場にエネルギーを充てんする方法』に書きましたので、そちらもぜひご覧ください。
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