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庶民が庶民的な家を買う話(賃貸か、持ち家か?)

妻です。数年前。働きながら大学院に通う夫と、子供達との生活を少しでも楽にするために買ったものがあります。

家です!

かなり迷い、吟味し、悩みましたが、結果として、我が家にとってはメリットだらけでした。

①それまでの生活環境は

ファミリータイプの賃貸アパートに家族で住んでいました。立地は良かったのですが、日当たりの悪さや壁の薄さ(防音・断熱性に不安あり)住人のゴミ出しマナー等、気になることはいくつかあり、いずれは引っ越したいなぁと漠然と考えていました。

②めちゃくちゃ忙しくなる……!

夫が仕事+学校で、昼も夜も、平日も土日も多忙となると、共働きで子供達の面倒を見切れるのか?という懸念が生じました。ではどうしたらいいか?思い至ったのは「手間をどれだけ減らせるか」あるいは「どれだけ楽に暮らせるか」ということです。

③具体的に何が良かったか

ビルトイン食洗器と床暖房、南向きリビング、24hゴミ出しOK。都会でもない、一般的なファミリー向け新築マンションの(当時の)設備といったら、こんなもんでした。今もそうかな。そしてこれらすべてが、生活の質を格段に、びっくりするほど上げてくれたのです。今まで、なくても何とかなってきたはずなのに、もう前の生活には戻れない!

朝の6時に起きて、みんなで7時に家を出る(ギリギリすぎ)、夕方は6時に帰ってきて9時に子供たちをベッドに入れる。この「家での時間」を、どうしても頑張れない!頑張りたくない!絶対に寝落ちしてやるんだという強い希望は、これらの設備のおかげで無事に叶えられました。だって、皿洗わなくていいんですよ。子供の水筒も。ゴミだっていつ出してもいい。

上記のほかに役に立ったものは、他にも室内干し用のフックがあるとか、ピクチャーレールがあるとか、段差が少ないとか、ヘルスメーター置き場があるとか、ビルトイン浄水器とか……細かいところを挙げればきりがないのですが、とにかく便利すぎて。家を買って、賃貸を出て本当に良かったです。

④月々の支払い

これは本当に重要事項だと思うのですが、ここの「支払い額」で無理をしないようにしたのも心のゆとりにつながりました。駐車場代・共益費等、総額で今の月々の住居費を超えないように予算を考えたのです。

住宅ローンて、組んだ方はご存知でしょうけれど、だいたい35年間で借りますよね。月の支払いを抑えて、金利は嵩んでしまうけれど、退職金で一括返済できるからと。でも、これって完全に時代遅れな仕組みでじゃないですか。このご時世、定年退職まで順調に安定した給与を得られる保証なんかどこにもない。というか退職金がちゃんと出るのかもわからない。それなのに、住宅メーカーや不動産業者は当然のように35年ローンを借りる前提で提案してきますね。なぜなのか。それは、現代日本のサラリーマンの年収で、現代日本の不動産を購入するためには、そうするしかないからです。(もともと土地を持っていたり、余裕で現金購入できる資金のある人には関係のない話ですね。)

住宅情報誌などで、よく「世帯年収の8倍の予算まで買える」とか書いてありますけど、そういう言葉にあまり影響されない方がいいように思います。急に働けなくなったら、急に会社の経営トラブルがあったら、病気やけがをしたら……生きていたら色んなリスクが付きまといます。(ローンの名義人が死亡したときだけは、団体信用生命保険で残りのローンがチャラになりますが。)うちも、住宅ローン控除が終わったら、出来る分だけ繰り上げ返済をしたいな、と考えているところです。

今の時代、特に少子高齢化、人口減少の著しい日本においては、あえて新築の物件を買うメリットって、あまりないかもしれません。新築は、一部の地域を除いて、加速度的に価値が下がっていきますし、中古の物件をリノベーションして快適な住まいを創ることもできるようになりました。

だけど結局、家を買うことって、生活の質を上げるためのアクションですから、「得たい環境」と「タイミング」「予算」が合えば、それが一番いい買い物になるわけです。おうちが快適であるだけで、QOLがぐんと上がりますものね。



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