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ブランドをつなぐ、「らしさ」を言語化した話

こんにちは。
ファインディでBXデザイナーをしています、おそよ(@moi_osoyo)です。
2023年6月にデザイン合宿を行い、デザインコンセプトのリデザインをしました。
この記事はデザインコンセプトをリデザインして、約半年でチームにどんな変化が生まれたかをまとめたものです🙌

こんな方に読んでほしい
・サービス、企業のらしさを定義したい人
・ブランドづくりに興味がある人
・デザインチームで共通言語をつくりたいと考えているデザイナー


なぜ、ファインディらしさを再定義したのか?

ファインディの考え方、らしさを定義したものは、2022年からDesign Formulaとして社内には存在していたものの、具体的なデザインに落としにくかったり、日頃のデザインレビューで、フィードバックする指針として扱いづらいという伸びしろがありました。

2022年に定義されたFindy Design Formula

また、デザインチームの人数が急激に増えた時期でもあったことから、メンバー間にファインディらしさの解像度に違い生まれ始めていたこともあったため、メンバーの認識や目線合わせをするためにもデザインコンセプトの再定義が必要でした。

目指すゴールは " 機能するデザインコンセプトへ " 進化させること

デザインコンセプトのリデザインでは、自分たちのデザインを進化させ、チームでファインディらしさを作っていくことができるように指針となる言葉をつくることを目指しました。そのために以下のポイントを大切に、代表の山田さん、CTOの佐藤さんと一緒にデザイン合宿を行いました。

デザインコンセプトリデザインのためのポイント
● 分かりやすい
・IQが高すぎる言語ではなく、より多くの人が分かるコンセプトに。
・そのキーワードから具体的にどんなデザインをすれば良いかイメージできる言葉に。
● 使いやすい
・デザインの現場で実際に使われるようなコンセプトに。
・例えばフィードバックする人も、される人も使えるような言葉に。
● Findyらしさが定義できている
・Findyらしさやユニークネスが表現できているコンセプトに。
・Findyのビジョンを達成するためのデザイン言語に。

デザイン合宿を通して、新たに加わったメンバーと経営層と考えを共有した

デザイン合宿では、外部顧問のクリエイティブディレクターの方のお力を最大限お借りし、ワークショップの設計からファシリテーション、コンセプトの言葉づくりまで伴走いただきました🎉

茅ヶ崎のコワーキングスペースで1日、合宿しました

デザイン合宿で行ったことは2つ、「ファインディらしいと思うビジュアルとキーワードを集めて議論すること」「自分たちの業務を想像しながら言葉を収束させていくこと」です。
合宿前に個人ワークを行い、ワークショップ内でそれぞれの意見を発表したのですが、知らなかった経営層の想いや自分が入社していた時に見えていたファインディとはまた違う印象に出会い、ブランドの伸びしろを知る良いきっかけにもなりました。

想いを紡ぎリデザインされた、デザインコンセプト

ワークショップを通じて、ファインディが創業時から大切にしていた考え方、視点の再インプットを行い、デザインチームがさらにファインディの世界観を広げていくためのデザインコンセプトがリデザインされました。

圧倒的なユーザー目線とヒューマニティが合わさった言葉たち

リデザインされたデザインコンセプトは「らしさをつくる考え方としてのデザイン行動指針」と「ファインディらしさを表現するデザインコンセプト」に分けられています。これらの言葉は運用のシンプルさを意識し、企画やアイディア、スタンスとして滲み出てほしい考え方と、実際のデザインチームのアウトプットで活用できるキーワードの2構造になりました。

デザインコンセプトを通して目指すのは、ブランドへの自己理解を高めながら、世界を構築し続けること

ちょっと難しいことを言ったのですが、ファインディのブランドづくりはまだまだ始まったばかりだと感じています。これまで大切にされてきたファインディのスタンス、バリューから生み出された価値観、信念は存在しているものの、その想いを伝えきれているのか、知覚してもらえているのかは未知数です。
デザインコンセプトをリデザインしたかったのは、ファインディが拡大する中で創業当初の想いを薄めず、デザインチームが経営層と共通言語を持つことを目指すためでした。
ブランドやビジュアルの議論は抽象的で難しいからこそ、プロジェクトの中でファインディらしいとは何か?ブランドの進むべき方向はどこか、デザインコンセプトを議論の軸としながら、ブランドの自己理解を強めていくことができればと考えています。

ここからは、デザインコンセプトをコアとして、ファインディらしさの余白を持ちながら守りつつ、ブランドの輪郭を捉えるため、デザインチームで挑戦していることを紹介します。

やったこと その1:月次振り返りでデザインコンセプトに制作物をプロットする

ファインディデザインチームで運用しているクリエイティブブリーフ

ファインディでは、クリエイティブブリーフを制作し、課題定義から、アプローチまでを一貫して捉えることにチャレンジしています。デザインコンセプトについてシート上で記載する欄があり、制作物がデザインコンセプトに沿ったものか自己評価を入れてもらっています。また、月次振り返り時にベン図にデザインをプロットすることで、チーム内で現状のデザインアウトプットを見直し、世界観のズレや認識合わせをしています。

俯瞰してみることで、全体の統一感やアプローチの幅をチームで議論します

やったこと その2:ブランドのオンボーディングを始めました

デザインチームは2023年中に3人 → 9人に増員しており、最近では毎月新しいメンバーがジョインしてくれている状態でした🙌
合宿に参加していなかった新しいメンバーと、デザインコンセプトの理解度にギャップが出ないように、現在のブランド施策の進捗と合わせ、デザインコンセプトのインプットオンボーディングを行うようにしました。
ブランディングとは?の定義でさえ、ブレやすい領域だと感じているので、都度、疑問点や困っている点は、話してコミュニケーションをとることで徐々にデザインコンセプトで表現されていたことはこういうことか!という納得感をキャッチアップしていってもらいました。

やったこと その3:らしいデザインをみんなで共有する時間をつくった

ファインディのコミュニケーションチームでは、日頃のデザイン依頼だけではなく、ブランド施策やコミュニケーションチームとして取り組むべき施策や議論すべきことを話せる拡張版朝会が週一で行われています。
その朝会で、「このデザインがファインディらしいか迷ったポイントはないか?」、逆に「ファインディらしいと感じたデザインは何か?」などフィードバックを回収する時間をもらっています。
その中で、現在のファインディが伝えられる1番の方法を考え、みんなで方針を決めます。
決めた方針は社内のナレッジ集約ツールkibelaにまとめることで、同様の対応で悩むことがないように再現性をつくると共に、次に入ってきた新しいメンバーのための共有ナレッジになるように進めています。

デザインコンセプトができて何が変わったか?

デザインコンセプトができ、チーム内で議論を深めていったことで、ファインディらしさを伝えるデザインが多数生まれました。

今年一番のバズったノベルティ、エンジニア御守りby たかなこ
称号バッチもシンプルで、ルールのある創造性を大事にリニューアル
ぱやつんとの 得意分野かけ算 から生まれたデザイン
バナーもより洗練され、シンプルで明瞭なデザインに

また、デザインコンセプトができた当初は「シンプル」であることしか捉えられていなかった解像度から、アイディアを2捻りしてビジュアルを作るとシンプルさが損なわれてしまうなど、チームで共有していける視点も生まれました。
デザインチームのメンバーのみんながそれぞれブランド作りに真摯に向き合いながら制作に取り組んでくれたからこそ生まれた変化だと感じます👏
(本当にいつも素敵なデザインを制作してくれる最高のメンバーです。ありがとう🎉)

これからやりたいこと

来期は、デザインコンセプトを軸にそれぞれのサービスのブランディング、タッチポイントの見せ方にこだわってやっていきたいな、なんて思いがあります。そのためにもデザインチームで早く、遠くに進んでいくためにも、デザインアセットの制作やビジュアル戦略の言語化をさらに進めていきたいです。

さらにチームを盛り上げる仲間を募集中!

ファインディのデザインチームでは、ファインディのデザインカルチャーを一緒に楽しみながら、事業成長を加速させていける仲間を募集しています!
ぜひ、noteを読んで一緒にブランドづくりをやってみたいと思ってくださった方はX@moi_osoyo)でも、デザインイベントでも(2024年もたくさん参加したいです!)気軽にお声かけいただけると嬉しいです🥳

ファインディデザインチームの採用資料も公開中⭐️

最後に

2023年、事業会社に飛び込みブランディングをやりたい!と右も左もわからないまま暗中模索の中、様々な施策に関わらせてくださったファインディの皆さんありがとうございます!
力不足で迷惑をおかけすることも多かったと大反省😭 もっとスキルを上げるぞ!
来年はブランディングの力を信じて、もっと会社、事業に力を送ることのできる施策を目指して頑張っていきますので、根気強くおそよをよろしくお願いします🥳

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