陰謀論者にならないためには、公共への関心を捨て、日常生活を楽しむことだけを考えれば良いと思います。

問い)陰謀論に嵌らないようにするためにどうすれば良いか?
回答)政治や社会など公共的な事柄に関心を持たず、日常生活を楽しむことしか考えない「鼓腹撃壌」ライフを送ることをお勧めします。

陰謀論に嵌らないためには、自分から陰謀論に近づかないことが大切です。

ところが、政治や社会などについて関心を持ち、自律的に知識を増やしたり、勉強すると、政治や社会における事象の中でも自分の思想に合わないものが何故支持されるのか、「原因」を探求したくなってしまいます。

その「原因」を探求する過程において、自分の思想に合うものを選択的に求めてしまうことは避けられないし、自分の思想と合うものの中で、非常に先鋭的、他の考え方に対し攻撃的な意見に晒される頻度も増えてしまいやすくなる(発がん性物質にさらされる頻度が増えるようなものである)。結果、陰謀論に接近する機会を増やし、絡めとられるリスクを高めてしまうのではないでしょうか?

だとすると、陰謀論に嵌る原因は、政治や社会に対する「関心」であり、政治や社会に対する「誤った」知識を持ったからではない。今は、インターネットの発達により調べようと思えば幾らでも調べることが可能であり、人間の知識やリソースは有限である以上、調べる過程で得られる情報のすべてを検証するのは不可能です。

陰謀論が厄介なのは、一人一人が政治や社会に関心を持つという民主主義の健全な運営のために不可欠な営みが陰謀論の土壌を育んでいるというジレンマがあるためです。

対策は「バランス感覚」を持つ以外にないが、「バランス感覚」のある人生は、不確実さとの共存になるので、人の認知的な枠組みと相性が悪いと思う。

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