私はひとつのことをやり始めると、他が見えなくなること、やれなくなることが多々あります。

夕飯中、テレビを見ていると、手元のご飯が全然食べ進んでいなかったり。

YouTubeを流しながら、家計簿をつけていると、入力している数字がわからなくなり手が止まったり。

カフェで目の前の人の話を聞いていると、隣の席に誰がいて何を話していたかは一切知らなかったり。

車の運転をしていると、助手席の人が話しかけてくれても、いつものように会話が出来ずそっけなくなったり。

「自分は不器用だな」と今まで思っていました。
「同時に器用に出来たら、困ることないのにな」とも思っていました。

しかし、最近読んだ本には、このようなタイムパフォーマンスを上げようとすることは、むしろ効率化を失うと書いてありました。どれにも集中できていないから、結局どれも中途半端で満たされないと。だったら、ひとつのことから集中してやっていくのがいいよと。

なんだ。私は標準機能で、マルチで動くことができないだけか。すでに集中できる機能を持っているということか。そう思うと少しホッとしたのを覚えています。

確かにテレビ面白くて今でも内容覚えているな。YouTubeでのドキュメンタリー泣いちゃったな。あの子とのカフェでの時間、楽しくて嬉しかったな。無事、目的地についてホッとしたなぁ。たくさんの記憶が心にあるなぁ。

ひとつのことでいい。まず目の前のことに集中する時間が、人生を満たすことにつながるようです。それでいい、それがいい。

今日も読んでくださり、ありがとうございました。それではまた明日、よろしくお願いします。