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フランス王室一〇〇〇年史 (ビジュアル選書)


フランス王室一〇〇〇年史 (ビジュアル選書)

 フランス王室の歴史について、解説した本です。
 西暦九八七年に始まるカペー朝から、ヴァロワ朝、ブルボン朝、ボナパルト朝とブルボン復古王朝までを取り上げています。

 カペー朝より前にも、現在のフランスの地には、メロヴィング朝、カロリング朝などの王室がありました。
 けれども、それらの王室の時代は、まだ、フランスという国が、形をなす前でした。
 本書では、カペー朝をもって、現在のフランスの直系の先祖としています。

 フランスの歴史を、とりあえず、ざっと知りたい方に、本書は、適しています(^^)
 時代を追って、それぞれの王朝の王たちが、順番に紹介されているからです。

 王ばかりが、歴史を作るのではありません。
 が、大づかみに歴史を知りたい場合には、王の事績を追ってゆくのは、簡便で良い方法だと思います。

 図版が多いのも、わかりやすくて、いいですね。
 「フランスの歴史に興味はあるけれど、何から読んでいいかわからない」方には、本書をお勧めします(^^)

 以下に、本書の目次を書いておきますね。

はじめに

第一部 カペー朝と王国の誕生
 ユーグ・カペー
  偉大な創始者と不肖の息子たち
 ルイ六世
  貴族との戦いに勝利して王権確立
 ルイ七世
  イングランド、イスラム勢力との戦い
 フィリップ二世
  フランスを強国に押し上げた「尊厳王」
 ルイ九世
  神に捧げた二度の十字軍
 フィリップ四世
  カペー朝、最後の名君

第二部 ヴァロワ朝と近代国家への歩み
 フィリップ六世
  イングランドとの長い戦いのはじまり
 シャルル五世
  フランスを立て直した「賢王」
 シャルル七世
  ジャンヌ・ダルクの活躍で勝利をたぐり寄せる
 ルイ十一世/シャルル八世/ルイ十二世
  フランス再統一とイタリアへの執念
 フランソワ一世/アンリ二世
  ルネサンスと宗教改革、激動期の父子王
 フランソワ二世/シャルル九世/アンリ三世
  宗教改革の嵐と「三アンリの戦い」

第三部 ブルボン朝と絶対王政の明暗
 アンリ四世
  国民に慕われた「大王」の非業の最期
 ルイ十三世
  埋められなかった母子の溝
 ルイ十四世
  ヨーロッパに「太陽王」が君臨する
 ルイ十五世
  退廃の時代に迫り来る崩壊の予兆
 ルイ十六世
  革命にすべてを奪われた善良王

第四部 ボナパルト朝とブルボン復古王朝
 ナポレオン一世
  ヨーロッパを制覇した「皇帝」
 ルイ十八世
  革命を生き延び、王政復古をなす
 シャルル十世
  時代錯誤の反動政治で王位を失う
 ルイ・フィリップ
  ブルボン家の最後を飾った「七月王政」
 ナポレオン三世
  かつての栄光を望んだ第二帝政

コラム
 「フルール・ド・リス」の謎
 ジャンヌ・ダルク列聖に隠された思惑
 ヴェルサイユ宮殿の庭園の取水源はどこ?

付録
 フランス王室関連系図
 フランス王室関連年表



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