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4話まで見たけども、『チェイサーゲームW』は差別全開で何故放送を許されてるのか理解ができない

 レズビアンドラマの肩書で始まったドラマ『チェイサーゲームW』ですが、いざ蓋を開けば、女性蔑視がひどいわ、中国の取り扱いも最悪だわで、レズビアンどうこう以前の最低最悪ドラマでした。


問題点①怒涛の女性蔑視

・絵に描いたような性役割規範の強化

 第4話とかが顕著ですが、「育児・家事をしっかりとこなせない女はだらしない!」みたいなノリで話が進みます。こういった旧来的な性役割を強化する表現は公共のポスターなどで「やめましょう」みたいな行政の注意喚起もあるのですが。

・女の敵は女構図

 ひたすら女性の登場人物と女性の登場人物がいがみ合います。女を追い詰めるのは決まって女です。オッサンに取り入るか性接待を拒絶するかすら、女性同士で揉めさせます。「女の不満は女の間だけで完結させておけ」という態度があまりに醜悪です。

・とにかく罪を問われない男性陣

 このドラマはとにかく男性の罪を問う意図が見えてきません。専業主夫をやっている夫ですら娘を置いて家出しても被害者みたいな扱いです。


問題点②不都合は中国に押し付け

・「中国では同性愛は幸せになれない」問題

 詳細は省きますが、「中国では同性愛は幸せになれない」とヒロインが責められます。しかし、それなら日本なら幸せになれるというのでしょうか? 言うまでもなく、同性カップルの法整備を嫌がっているのが日本の政権政党であり、英語圏からは日本も中国もまとめて保守的な国であると断定されています。

 確かに中国では、同性愛者が逮捕されたり処刑されたりする話を聞くことこそありませんが、かといって法整備されているわけでもありませんし、運動が弾圧されるみたいな話も伝わってきます。しかし、世界的に見たら日本も決して褒められない法体制であり、あえて「中国では…」と決め手にさせる意味がわかりません。中国への蔑視感情が登場人物にそう言わせてるとしか考えようがありません。

・中国のネットユーザーからツッコまれる中国描写

 微博で検索するとアイドルオタクの人の書き込みが多いのですが、そういうバイアス無しの感想を見てみました。機械翻訳を使って見ているので、正しく読めていない可能性が強いのですが、「登場人物の深酒がひどくて理解できない」「こんなに夜遅くまで居酒屋が開いているのか?」「このドラマの酒の扱いは業界を底辺職として描いている」といったような感想が書かれていたように思います。

 実際にどうなのかは、私からは判断できませんが、他国を尊重して描くという姿勢が見当たらないのはどうかと感じています。


問題点③あまりにも雑なレズビアン ラブ ロマンス

 「仕方がなかったんだね、ごめんなさい…」からの即ベッドイン! 雑ぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!

 そもそも、明らかに“映え”を最優先したような場面カットが多すぎで、脚本が完全におまけ状態。第3話のウェディングドレスのシーンの話の無理やり感はひどすぎました。



 と、まあそういった感じで、ドラマそのものに対する失望感でいっぱいです。果たして、ここから挽回することはできるのでしょうか。

 ダメでしたね…。


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