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島ではたらく若者を、1年間取材した私たち

それぞれ勤めていた会社を退職後、参画した大人の島留学。
島ではたらき、暮らす若者を取材していた3人による、今年度最後のnoteです。

島根県の離島、隠岐島前地域で大人の島留学・島体験に参画した皆さんの来島前・来島後、そしてこれからについてお届けする「私、島で働く。」

来島のきっかけから島での仕事・暮らし、自分自身の変化など
1人1人のストーリーをお届けしています。

R5年度大人の島留学生として来島
左:渋谷 取材当時26歳 神奈川県出身
中央:露木 取材当時27歳 神奈川県出身
右:柿添 取材当時26歳 東京都出身

今回はR5年度大人の島留学生として、海士町・西ノ島町に来島。

海士町役場総務課で海士町noteを担当していた、柿添・渋谷
西ノ島町役場企画財政課で西ノ島町noteを担当していた露木。

今年度、#離島にもっと若者の還流をnote(以下、還流note)でもインタビュー・撮影・執筆を担当していた3人が対談。
1年間を振り返ります。



私たちが大人の島留学に参画し、noteを書くことになった理由

(柿添)まずは大人の島留学に参画し、なぜ還流noteを担当することになったのか…話していきましょう。

(渋谷)私は3年勤めていた釣具屋さんを退職し、大人の島留学に参画しました。
大人の島留学に参画すると決まったとき、還流noteを見つけて。
来島前に「私、島で働く。」を読んで、すごく参考にさせてもらっていました。

(渋谷)いろいろと読んでいた中で、同じタイミングで島に来ていて、仕事が違って、バックグラウンドも違う人に話を聞くことができるのが楽しそうだなと思って。
もともと広報の仕事をしたいと思っていたので、大人の島留学に参画したら「私、島で働く。」を書きたいと思っていました。

(柿添)最初は海士町note書きたいというより、「私、島で働く。」を書きたい、が入り口だったの?

(渋谷)そうそう。

(柿添)そうだったんだ!知らなかった…

(露木)一年越しだね笑

(渋谷)その当時、海士町noteにはまだたどり着けていなかったんだよね。
仕事決めるときに、島前ふるさと魅力課財団(以下、財団)所属で大人の島留学の広報を担当するか、海士町役場総務課所属で海士町noteを主に担当するかの2つを提案してもらって。
私たちの年度からは総務課に所属しながら「私、島で働く。」も書くことができると教えてもらったので、島のことをより知ることができそうな海士町役場の総務課ではたらくことに決めました。

(露木)そうだったんだね。同じ総務課で働いていた柿添さんは?

(柿添)私も3年勤めた会社を退職、前職は写真館で写真を撮る仕事をしていました。島に来るにあたって、最初は書くことを希望していたわけではなくて。
来島の面談で、前職とは違うことをやりたいです、と話していたんだけど退職の時期が近づくにつれて「今写真を撮ることをやめたら、もう2度と撮らなくなる気がする」と思って(笑)

(柿添)何度かある面談の中で、少し写真を撮れる仕事ができたらうれしいですとお伝えしたら海士町役場総務課での広報の仕事を提案していただきました。
海士町noteを書いたり、「私、島で働く。」を書くこともあるよと。
写真撮って、いろんな人の話を聞けることも楽しそうだし、いろんなところに行けそうだと思って総務課に決めました。

(渋谷)露木さんは?

(露木)私は、新卒は食品卸の会社で2年半働いて、そのあと1年半、士業事務所で働いたのち、大人の島留学に参画しました。

(露木)私、実はこの場所にいたんです。

(露木)11月の大人の島留学のイベントに行って、前任の吉谷さん(R4年度大人の島留学生)にお会いしてお話ししているところを見て。
この時点で西ノ島町noteを書きたいなと思っていました。
この後の懇親会でも吉谷さんとお話しして、楽しそうだなと思って「私は西ノ島でこの仕事がしたいです」と伝えてから来ました。
その流れで西ノ島町の還流note担当になりました。


「私、島で働く。」を書いていて、印象的だったこと

(柿添)一つひとつのnoteに思い入れがあるかとは思うのですが、その中でも特に印象に残っているnoteはありますか?

(渋谷)私は小川さんのnoteかな。

(渋谷)知夫村の仕事現場まで直接行かせていただいて、職場で撮影をさせてもらえて。
より働き方を知ることができたし、何よりも小川さんの話が上手で、たくさん話をしてくれて面白かったです。
一つひとつ段階を踏むことができたので、ていねいな取材ができたのではと思っています。

(露木)内容が結構あるのにスラスラ読めるし、写真も良くて、私は見出しの画像がとっても好きで。働いてるところ撮りに行くのって本当に大変。
しっかりアポをとって撮れてるのがいいなと思いました。

フレンチレストラン「Chez SAWA(シェ・サワ)」で働く小川さん

(渋谷)来島前の話が出てきたり、いろんなシーンの写真が出てきたり。
自分の中では理想的なnoteになったなと思っています。
露木さんはどうですか?

(露木)私は…仲良しシェアハウスかな。
最初はここまでシェアハウス寄りの話になるとは予想していなくて。
同じ島にいながらも、恥ずかしながらこんなに仲のいいシェアハウスがあるとは知らなかった(笑)

(露木)仕事フォーカスだけではなくて、今までにない目線、生活の楽しさにフォーカスを当てたnoteがあってもいいなって書いたあとに思いました。
いろんな切り口があってもいいのかなって。

(渋谷)シェアメイトの話って、質問の中の一部として聞くことが多くて。
シェアハウスにもそれぞれ個性があるからテーマに取り上げることは少ないんだけど、そんな中このnoteが出て来てくれて良かったなと思いました。
柿添さんはどうですか?

(柿添)私は岩田さんのnoteかな。インタビュー中はていねいに言葉を選びながら、イメージに合う言葉を一緒に見つけていっていたことが記憶に残っています。

(柿添)公開された後に、岩田さんと一緒に働いていた大人の島留学生が「全部佐和子ちゃんの声で再生された!」と言ってくれて。
文章にボリュームがある中、最後までしっかり読んでくれてうれしかったです。
ストーリーをしっかりと伝えることができたかなと思いました。

(渋谷)ボリュームがあるけど、そう感じさせずに、満足感がある。
しゃがんでグレーチングの説明をしているところとかギャップとかも面白い。私も印象に残っているなぁ。


インタビューどうしている?

(柿添)それぞれの書き手によってもインタビューや内容にもきっとそれぞれが大切にしていることがあるよね。
私はさっき話したように、時折、ボリューム感のある内容があってもいいかなと思っていて。自分は還流noteの中でボリューム感を担当しよう!という気持ちで、一つの出来事にしっかりめにフォーカスを当てようと意識していました。

お気に入りの海士町の景色(柿添撮影)

(柿添)二人はどうでしたか?

(露木)私は、その人っぽいニュアンスをいかに残すかというところを大事にしていました。分かりやすく体裁を整えることも大事だけど、言い回しとかをなるべくそのまま残すように心がけています。
話し言葉を読みにくくならない程度に、なんとかそのまま残す。整えすぎない、を意識していました。

(渋谷)私は「私、島で働く。」というタイトルだから、仕事の話をしっかり聞くように意識していました。
仕事の話を中心にも暮らしの話を入れるとか。仕事に対する思いや気持ちの変化を聞く割合が多かったかなと思います。
書き方は、インタビュー形式で書くのか、一人称で進めるのか、とか。
相手の雰囲気で合う方法を選んで書いていました。


こんなnote、書いてみたかった

(柿添)1年間を振り返って、こんなことnoteで書いてみたかったなぁということはありますか?

(露木)大人の島留学生以外の、島にいる同世代のお話を聞いてみたかったなというところはあります。
ただ、実際に私も大人の島留学に参画する前に読んでいたし、同期の人たちも読んでいたと言っていたから、そういう意味では大人の島留学・体験のいろんな人たちのことを発信できてよかったんじゃないかなとも思っています。

西ノ島の名所・摩天崖(露木撮影)

(渋谷)私も来る前に「私、島で働く。」を読んでいて、私が社会人4年目から参画しようと思っていたから、大人の島留学って学生さんが多いのかな?という心配があって。還流noteを読んで調べていました。
いろんな人を取り上げてみるのもいいけど、「社会人3人で話してみた」みたいな対談があってもいいのかなって思います。

(柿添)社会人○年目対談とか気になるよね。どこまでバッググラウンドに踏み込むか、というむずかしさはあるんだけど…

(渋谷)そこのむずかしさはかなりあるね。
その中でも、ちょっとリアルを知ってみたいという思いもある。
こういう人たちが来ているんだ、と知ってもらうことで島に来るハードルが下がるかなと思っています。

海士町の玄関口、菱浦港(渋谷撮影)

(柿添)私と露木さんは今年度で島を出ることにはなりますが、渋谷さんは島に残って2年目の大人の島留学生に。
大人の島留学・体験の卒業生も増えてくるだろうから、その人たちのこれからも気になるよね。
2年目だからこそ話せること、卒業生が一年前を振り返って、とか新しい入り口のnoteがあったら素敵だなと思います。
渋谷さんが担当した、大人の島留学卒業生の海士物産のみなさんのnoteとかもすごく良かったよね。

(渋谷)井出さんは島前高校の卒業生でもありましたし、こういったみなさんにもフォーカスを当てることができたらいいなと思っています。

(柿添)露木さんは、西ノ島にいる大人の島留学卒業生×地域の方対談を書いていらっしゃるとか!(現在公開中!)

(露木)はい、初めての挑戦でまだ未知数ですが…がんばります。

(渋谷)こういうところから来年度も新しいnoteが生まれていくのが楽しみです。


来年度、noteを書きたいと思っている方へ

(柿添)還流noteとしても新しい形式にチャレンジしてみたりと、幅を広げることができた1年だったのではないかなと思っています。
では来年度、還流noteを書きたい思っている方にメッセージを!

(露木)私は「シンプルにインタビューって楽しい」と思っているのでおすすめです。
いろんな人の生き方とか、考え方を知るきっかけにもなると思うので、ぜひ、みんなも書いてみてもらいたいなと思います。

(柿添)人の話を聞くことも文章にすることも、ほかの場面で活きてくるのではないかなと思っていて。インタビューの方法がまったく分からなかった1回目から、2回3回と回を重ねていくと自分自身が成長しているのが分かってくる。

(露木)自分がやったことが形になるのがいいよね。ちゃんと積み重なって、増えていく感じも個人的にはいいなと思っていて。
成果が目に見えることをしたい、という人にも合うと思います。

(柿添)島体験10月生の山本さんも「私、島で働く。」を書きたいと入って来てくれて。書きたいと思ってくれる仲間が増えてくれたことが、うれしかったですね。

(渋谷)私はぜひ、いろんな人に書いてもらいたいです。
「私、島で働く。」を書きたいと思った方は、還流noteリーダーの近藤さんに声をかけてみてください!


R5年度、ありがとうございました🙌


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島の人事部 | 大人の島留学プロジェクト on Instagram: "大人の島留学 修了式&送別会 海士町で行われた大人の島留学の修了式。 約1年間ともに走り抜けてきた「同期」との最後のイベント 1年間駆け抜けた証の修了証を1人1人受け取りました。 その後は場所を変えての送別会。 1年間走り抜けたからこその仲間たちと時間を忘れて、語り合い、想い出に耽る時間となりました。 1年前、右も左もわからない離島に飛び込んで始まった冒険のものがたり。 離島での冒険を終えた彼、彼女らは今、何を想うのか。 1年間の冒険を終えた今のタイミングだからこそ、振り返った先に見える自身の「軌跡」を噛み締めながら、未来に向けて力強く歩んでいってもらいたいと思います。 最高に熱い一年を共に過ごしてくれたみんな、修了おめでとう! さよならではなく、いってらっしゃい。 また帰っておいでね。 #移住体験 #大人の島留学 #島留学 #島体験 #島根県 #隠岐 #離島暮らし #田舎暮らし #地方創生 #修了式 #送別会" 73 likes, 0 comments - otonano_shimaryugaku on March 28, 2024 www.instagram.com


(R5年度 大人の島留学:柿添)


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