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雑記:納得と理解

こんにちは。アル株式会社でCCOをやっている@ottieeです。

アルは少数精鋭で回している会社で、デザイナーで常駐しているのが僕だけという事情もあり、複数のプロジェクトに関わることが常です。


色々なプロジェクトに参加している中で、よく問題になるのがチームの合意形成の話です。

チームの方針や戦略など大きな話、サービスの新機能の話だったり、UI改善のラベリングみたいな小さな話まで、合意形成をとって進めていくことは、大小様々ですが日々発生していると思います。

それ自体全然悪いことではなく、チーム全員が1つの意見に合意して進んでいくこと自体に何の問題もないというか喜ばしいことなのですが、

たとえば、5人のチームのうち1人・2人が「なんとなくわかってないと思ってるっぽい」という雰囲気とか空気が感じられた場合どうでしょう。

  • 全員が同じ意見になるまで徹底的に話し合う

  • 多数決なので無理矢理にでも進める

前者の方が、意思の統一ができている分、プロジェクトが進むにつれてパフォーマンスがあがりそうです。ただし、話し合いに時間が取られる分、初動のスピードは落ちてしまう懸念があります。

後者の方は、すぐにプロジェクトを実行に移せるため、初動が早いですが、プロジェクトが進むにつれて綻び、例えば当該メンバーのパフォーマンス低下、チーム間の見えない不和が起きる懸念があります。

ちなみにこれは余談ですが、こういう問題は、比較的少人数(7,8人くらいまでのチームで)発生しやすいと思っています。

少人数のチームで仕事をする時「チームワークが大事」というのは刷り込まれていて、「チームワークを大事にすること=メンバー同士が仲良くやること」という認知のエラーが発生した時に、こういう問題が発生すると思っています。


そこで、意識した方がいいと思っていることが「納得」と「理解」です。

納得

プロダクト・プロジェクトのリーダーの決めたことや、チームで話し合ったことについて、意識の深いところで共感しており、誰かの指示を待たずに行動できる状態。

理解

プロダクト・プロジェクトのリーダーの決めたことや、チームで話し合ったことについて、共感までは至っていないが、方向性やチームのやりたいことの一定の正しさを論理的に把握できている状態。


チームの人数が少ないからこそ「チーム全員が納得して進めたい」という気持ちが働きます。同様に、チームの人数が少ないからこそ「1人くらい理解してなくても進めたい」という気持ちが働きます。

全員を納得させるにはコストがかかりすぎるので、

「納得はしてないけど理解はしている」という状態になるようにコミュニケーションをとり

「理解しているからロジックさえ合えば動ける」という状態まで持っていくのが良いかと考えています。

ある事柄を「納得」してもらうより「理解」してもらうほうが圧倒的にコストが低いです。

もちろん仕事なので、納得してなかろうが理解してなかろうが、報酬にあった仕事をしてもらうのは当然ですが、チーム運営を円滑にしようという視点が入ると、どうしても合意形成(全員納得状態)まで持って行きたくなる心理が働きます。

規模が大きいチームの場合、そもそも「全員納得状態」に至ることが不可能に近いので、あまり生まれない悩みかもしれませんが、少人数ならではなの課題かなとも思いますが

まずはチーム全体が「理解」する状態を目指す、その上で「納得」するメンバーを増やしていく、というのが良いのでは、と思っています。


雑記なので結論はありません!
それではまた!

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