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自分のスキルの見つけかた

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戦わずに勝つためのスキルの探しかたについて、過去をふりかえりながら整理してみます。
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できることから始めよう

これまで我流の仕事観をつらつらと綴ってきましたが、最近になってそれにエフェクチュエーション(実効理論)という名前が付いているということを知りました。 エフェクチュエーションとは?エフェクチュエーションは、不確実性の高い状況における意思決定の一般理論として、近年注目されているそうです。 エフェクチュエーションの大きな特徴は、従来の経営学が重視してきた「予測」ではなく「コントロール」によって、不確実性に対処する思考様式であることです。 アメリカのヴァージニア大学ダーデンスク

わたしのらしさのたなおろし

株式会社Solarusさんが主催する「ソララスバー」の『ゲストをお呼びして創り手トーク』にお呼ばれしてきました。 「ソララスバー」は、小さなデザイン事務所 ”Solarus”のおふたりが、毎月第二・第四月曜日の夜に、山口県宇部市にある配信ができるライブハウス、LIVE & BAR Room61からお送りするYouTube Liveコンテンツです。 第四月曜はゲスト会ということで、私がクリエイティブな仕事に携わるようになったきっかけや、創り手マインドを醸成してきたものについ

すべてに意味を求めない

前回の投稿の最後に、知らないことを深掘りすることはできないと書きましたが、知らないことを知ろうとすることは誰にでもできます。 誰にでもできるのに、意外と多くの人がやっていないのが、知らないことを知ろうとする努力ではないでしょうか?ここで言う「知らないこと」とは、これまで自分が興味関心を持ったことがない、専門外や守備範囲外のジャンルのことです。 この知らないことを知ろうとする努力こそが「知の探索」だと、私はそう解釈しています。 興味がないことに興味を持つ余裕がない現代社会

まだ見ぬ得体の知れないもの

「マーケティングZEN」読了しました。 この本は、禅の精神やマインドフルネスを企業経営・組織開発・人材育成に活かす企業研修を展開されている宍戸幹央さんと、熊本を拠点としてコンテンツマーケティングのエージェンシー・クマベイスを経営されている田中森士さんの共著です。 田中さんは、尊敬するビジネスパートナーであり、愉快な飲み仲間であり、コンテンツマーケティングという新しい領域を教えてくださった恩人です。 私は田中さん及びクマベイスのファンなので、普段からメルマガやSNSで語ら

はじめることとやめること

春は出会いと別れの季節ということで、私たちの会社からも一人のスタッフさんが巣立っていきました。 私がトレーナーを務めているスクールの卒業生で、弊社で2年ほど経験を積んだのちに、キャリアアップの転職に成功されての円満退社です。まさに私が理想とするかたちで会社を活用してくれて、素直に嬉しいです。 未経験からWebデザインの勉強を始めたとき、弊社の求人に応募してくれたとき、更なる成長の場を求めて転職活動されたとき、いずれも新しいことを始める怖さや不安と向き合いながら、勇気を持っ

「強み」と「弱み」を武器にする

前回の投稿で、「強み」と「弱み」は表裏一体で、それを活かすも殺すも自分次第だと書きました。今回は、個人の強みと弱みについて書いてみます。 前回の投稿はこちら。 見方を変えれば「強み」になる強みも弱みも、根っこはその人が持っている資質にあり、本質的には同じものです。ひとつの資質を、異なる視点から表現しているだけのことです。 例えば「活発」という資質を持った人がいたとします。それをプラスに発揮すれば「元気」「行動力」「リーダーシップ」といった強みになりますし、マイナスに捉え

手持ちのカードで勝負する

前回の投稿で、ポートフォリオワーク実践のポイントとして、複業する仕事の業界を「ずらす」ことだと書きました。今回は、この「ずらす」テクニックについて書いてみます。 前回の投稿はこちら。 自分を変えずにチャレンジする戦略「アンゾフの成長マトリクス」をスキル×業界に置き換えたものでいうと、「③既存のスキル×新しい業界」が「ずらす」にあたります。自分を変えずにジョブチェンジする戦略です。 新しい領域にチャレンジする際は、新しい能力や資格を身に付けなければいけないと考えがちです。

できるだけ小さく始める

冒頭に申し上げたいのは、新しいスキルの習得を目指してチャレンジする人を、まったく否定するつもりはありません。そういう人たちを支援する仕事をしていますし、むしろ応援しています。 ですが… 「好きなことを仕事にしたくて独立したのですが、仕事がないんです。。」という、禅問答のような経営相談を受けることが多々あり、これはちょっと触れておきたいなと思いまして… 今回は「未経験の仕事にチャレンジするリスク」と「リスクを回避するための提案」を書いてみます。 「未経験から〇〇!」はリ

自分のスキルの見つけかた

前回の投稿で「スキルとは息をするようにできること」と書きました。 今回はこれについて、もう少し掘り下げていきます。 普段わたしたちは、無意識に息をしています。 「よし、呼吸するぞ」と意気込んで息をしている人は、あまりいらっしゃらないのではないでしょうか。スキルも同じで、無意識にできてしまっていることである可能性が高いです。 無意識にやっていることは、意識しないと気付くのが難しい。では、自分のスキルに気付くために、どのような点を意識すればよいのでしょうか? スキルは職能

ダメ人間が戦わずに勝つ方法

みなさんは「自分には得意なことが何もない」「自分は何のスキルもない」と悩んだ経験はないでしょうか? 私は子どもの頃から努力が苦手なダメ人間で、上昇志向や野心などはまるで持ち合わせておらず、とにかく競争を避けてこれまで生きてきました。 そんな私が考える、戦わずに勝つためのスキルの探しかたについて、過去をふりかえりながら整理してみます。 年功序列から成果主義へバブル崩壊以降の1993年から2005年頃を指して「就職氷河期」と呼ばれています。私が大学を卒業したのは1998年、