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母趾

母趾についてまとめます。


第1中足趾節関節(母趾MTP関節)

母趾MTP関節は
・第1中足骨頭の凸面
・第1基節骨基部の凹面
から構成されています。

第1中足骨頭の底面はガラス軟骨に覆われており、内側種子骨 および外側種子骨と関節を形成します。

内側・外側種子骨はそれぞれ短母趾屈筋の内側頭、外側頭の腱内に存在しています。
第1中足骨頭に対する衝撃緩衝と長母趾屈筋腱の保護に貢献しています。

母趾MTP関節は関節包と靱帯が主となり安定化を保っています。

関節包底面の線維軟骨が肥厚した部位を足底板といい、第1基節骨基部底面と強固に付着しています。第1中足骨頭とも脆弱に付着します。

また
・SP靭帯:種子骨と第一基節骨基部を連結
・intersesamoidal靭帯:内側・外側種子骨間を連結
・内・外側側副靭帯:第一中足骨頭から第一基節骨近位へ走行
・accessory sesamoid靭帯:側副靭帯と共同の起始部から種子骨へ走行
などの細かな靱帯も存在し、それぞれ固定性に貢献しています。

これらの靭帯組織・関節包に加え、
・長母趾屈筋
・短母趾屈筋
・母趾外転筋
・母趾内転筋
による動的な安定性も存在します。


片寄正樹監修, 小林匠, 三木貴弘編集. 足部・足関節理学療法マネジメント 機能障害の原因を探るための臨床思考を紐解く. メジカルビュー社, 2018


第1趾節間関節(IP関節)

第1趾節間関節の底側関節包には多くの症例で小結節が存在し、小結節の下方には滑液包と長母趾屈筋腱が走行しています。


母趾は歩行などでも重要な役割を担う部分です。靭帯等の安定性ですが、適切な荷重などができていないと外反母趾などになってしますのですね。
歩行方法や靴等でのケアが必要そうです。

ではでは


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